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オグドアド〔『エジプト神話』59頁で確認できる表記。〕(Ogdoad。ギリシア語:"ογδοάς"、「八」の意)は、エジプト神話における、ヘルモポリスで崇拝されていた8柱の神々(八神)である。紀元前2686年から紀元前2134年にかけての古王国時代と呼ばれる期間に崇拝されていた。 == 神話 == 8柱の神々は、四つの男女の一対で構成されていた。すなわち、ヌンとナウネト、アメンとアマウネト、と、とである。男神達は蛙と関連づけられ、女神達は蛇と関連づけられた〔Wilkinson, Richard H. (2003). ''The Complete Gods and Goddesses of Ancient Egypt''. Thames & Hudson. p. 78〕。性別こそ違っていたが、一対において、男神に対する女神は彼とほとんど区別しないことになっていた。実のところ、女性の名前は単に男性の名前が女性化しただけのものであり、その逆も同じなのである。基本的に、一対のそれぞれは、四つの概念の一つの様相における男性性と女性性を意味している。すなわち、原始の水(ヌンとナウネト)、空気または見えないもの(アメンとアマウネト)、暗闇(ククとカウケト)と不滅または無限の空間(フフとハウヘト)である。 エジプト神話では、世界の最初はヌンという原初の海に満たされ、そこから原初の岡が現れたとされている。これは、ナイル川の氾濫と、水が引いた後の土地から動物が現れる様子から想像された創造神話であろう〔『エジプト神話』41頁。〕。 8柱の神々は、日の出が毎日繰り返されるようにし、ナイル川の水が絶えないようにした〔『エジプト神話』59頁。〕。ラーが生まれるを作り出したのも彼らであった〔『エジプト神話』62頁。〕。彼らが世界を統治した期間は黄金時代とされたが、彼らはその役割を終えると死んで冥界に行ったとされた〔。 ヘルモポリスにおける創造神話は、四つの異本に残されている。これらの神話は、ヘルモポリスの神殿に付属する神聖な湖とその中にある島に関連づけられていた。その島は原初の岡とみなされ、多くの人々が巡礼に訪れ、多くの儀式がここで行われた〔『エジプト神話』61頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オグドアド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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