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オグロメジロザメ
オグロメジロザメ はメジロザメ属に属するサメの一種。インド太平洋のサンゴ礁で見られる最も一般的なサメで、特にドロップオフ周辺に多い。典型的なメジロザメ類の体型で、幅広く丸い吻・大きな眼を持つ。第一背鰭を除いた全ての鰭に黒い模様を持つこと(特に尾鰭の後縁)、2基の背鰭の間に隆起線がないことで他種と区別できる。全長1.9m程度。 泳ぎは速く、夜間に活動的になり硬骨魚や頭足類を食べる。他種に対しては攻撃的だが同種には寛容で、日中には大きな群れを作る。胎生で、2年毎に1-6匹の仔を産む。雌は浅瀬で群れを作り、高水温によって胎児の成長を促す。威嚇行動は非常によく知られており、近づいた他種のサメやダイバーなどに対して、攻撃の前に通常とは異なる姿勢で特殊な行動を取る。人への攻撃も知られ、特に威嚇行動時には注意すべきである。多数の地域で漁獲され、繁殖・移動力が低いために減少しており、IUCNは保全状況を準絶滅危惧としている。 == 分類 == 1856年の学術誌''Natuurkundig Tijdschrift voor Nederlandsch-Indië'' において、ドイツの魚類学者ピーター・ブリーカーによって''Carcharias (Prionodon) amblyrhynchos'' の名で記載された。その後、本種は''Carcharhinus'' 属に移された。タイプ標本はジャワ海から得られた1.5 mの雌である。学名は誤って''amblyrhynchus'' または''amblyrhinchos'' とされることもある。他の英名にはblack-vee whaler・bronze whaler・Fowler's whaler shark・graceful shark・graceful whaler shark・grey shark・grey whaler shark・longnose blacktail shark・school shark・shortnose blacktail sharkなどがあるが、いくつかの名は他の種にも用いられることがある〔。 古い文献では学名を''Carcharhinus menisorrah'' としていることがある〔。インド洋西部に生息する(英:blacktail reef shark)は、第一背鰭の先端が白いこと、吻が短いこと、上顎歯列が1列少ないことを理由に別種とされていたが、現在では本種のシノニムと見なされている。脊椎骨数や歯の形態に基づいた1982年の形態系統解析では、本種はツマジロと近縁であるとされた〔Garrick, J.A.F. (1982). ''Sharks of the genus ''Carcharhinus. NOAA Technical Report, NMFS Circ. 445.〕。この結果は1992年のアロザイムによる分子系統解析でも支持されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オグロメジロザメ」の詳細全文を読む
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