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三悪 (タイムボカンシリーズ)[さんあく]

三悪(さんあく)とは、アニメタイムボカンシリーズにおける、主人公の敵方の三人組を指す通称
その名の通り悪役(ヴィラン)である。ただし、『怪盗きらめきマン』および『夜ノヤッターマン』では立場が逆転している(『怪盗きらめきマン』ではヒーロー側が怪盗であるため、こちらが警察官刑事)となっている。『夜ノヤッターマン』ではヒーロー側が王国の支配者であるため、こちらが支配による被害者となっている)。
作品ごとに人物名は変わるが、「妖艶な美女のリーダー」、「女子高生好きな発明家」、「怪力男」という構図と、その担当声優はシリーズ内で共通している。
==概要==
『タイムボカンシリーズ』全作に登場する、
#小原乃梨子が演じる、小悪魔的な性格ですぐ部下に八つ当たりするヒステリックだが純情な乙女な部分を持つお色気たっぷりの女性リーダー
#八奈見乗児が演じる、小ずるいというよりセコイ知能に長けたわりには意外と肝っ玉が小さく文句と大ボケが多い頭脳派タイプの男性キャラ
#たてかべ和也が演じる、関西弁をしゃべる大食漢で、頭よりも手が先に出るが他の二人より台詞が少なく小心で憎めない部分がある怪力タイプの男性キャラ
の以上計3名で構成された、各作品の主人公たちと敵対するトリオの総称である。「悪玉トリオ」「3バカトリオ」とも呼ばれる。同シリーズの人気の根源を支える名キャラクターたちである。
基本的なキャラクターデザインは天野喜孝がシリーズ第1作である『タイムボカン』でデザインしたものを踏襲している。
『タイムボカン』は勧善懲悪のSFギャグアニメとしてスタートした。スタッフとしては当然ながら主役が人気が出るように制作していたが、放送回が進むにつれて悪役である三人組(マージョ・グロッキー・ワルサー)に人気が集中。彼らはやがて「三悪」または「悪玉トリオ」と称され、シリーズ全作品を通して「ドクロマーク」を旗印として用い、コスチュームと名前が変わる程度で、ほぼ同一のキャラクターデザインで登場するようになった〔『ヤットデタマン』においてはシリーズに変化をつけようとしたため、女ボス以外の2名のデザインが大幅に異なっている(怪力キャラであるスカドンは性格も)。これ以降の怪力キャラ(『逆転イッパツマン』のキョカンチン・『イタダキマン』のトンメンタン)も顔が一回り小さくなり、目が小さくなり、丸みが増して、いかつさが削がれ、初期のころとは印象がかなり変わった。なお、『怪盗きらめきマン』では怪力キャラであるオンドレーがシリーズ初期のデザインに戻されたが、女ボスであるルージュは若干キュートに描かれている。〕。本来の主役である善玉に対して、三悪は影の主役(ヤッターマン後期EDでは、歌詞の中に「悪役主役よ」というものまである)と言われた。小原は『アニメージュ』1993年10月号付録『やっておしまいBOOK』の中で歴代の善玉たちのことを「表紙の人」と評している。
彼らは毎回正義の味方に負け続け、メカを爆発され、その後首領キャラクターからも悲惨な「お叱り」を食らうことが定番パターンとなっている。
なお、「三悪」という言葉は『ヤッターマン』の次回予告(オモッチャマ役の桂玲子が担当)で初めて使われた名称であり、現在ではこの名称が事実上の公式の呼称となっている〔『王道復古』では頻繁に「三悪」という言葉が使われている他、『ヤッターマン』(リメイク版)の第26話のタイトルも「歴代三悪オールスター勢揃いだコロン!」である。なお、同作品のDVDに収録されている日本語字幕のように「3悪」(「三」がアラビア数字)で表記されることもある。〕。ただし、アニメ雑誌などの読者や本放送終了後に再放送などで見た人以外には「三悪」という言葉はあまり知られず、「あの3人組」、あるいは「ドロンボー一味」など、各作品のチーム名で呼ばれることも多く、正義側を後一歩まで追い詰めながらも、詰めの甘さで逆転負けを喫したり、劇中での会話やポカをやらかしたりするケースから、「3バカ」という愛称で呼ばれることもある。
三悪、特に八奈見乗児が演じるキャラは、たびたび物語の展開を中断してテレビの前の視聴者に直接語りかけてきたり、視聴者からのファンレターを読む等の、メタフィクション行為をおこなうことも特徴であった。
その人気の高さから、タイムボカンシリーズのOVA『タイムボカン王道復古』では三悪が主人公となっているほか、タイムボカンシリーズに関連したゲーム作品でも、三悪が主人公やメインキャラとして扱われることが多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三悪 (タイムボカンシリーズ)」の詳細全文を読む



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