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オスマン主義[おすまんしゅぎ] オスマン主義(オスマンしゅぎ、トルコ語:Osmanlıcılık、Osmanlılık 英語:Ottomanism)は、宗教・民族の別に関わらずオスマン帝国において全ての帝国住民の平等を基礎に、オスマン帝国の政治的一体性を守ろうとする考え方。列強の進出に対抗するために登場し、第一次世界大戦の後、オスマン帝国が潰えるにあたって政治の表舞台から消えた。 オスマン帝国の政策においてオスマン主義は多民族帝国への志向ではなく、多宗教帝国への志向であったとされる〔鈴木b pp. 192-3〕。 ==歴史==
===前史=== オスマン帝国はムスリム優位のもと、各宗教共同体を単位として一定の自治が認められていた〔鈴木a pp. 86-93〕。ところで、時代が下るにつれ西洋列強は力をつけオスマン帝国に干渉するようになってきた。特に18世紀以降、オスマン帝国と数次に渡る露土戦争を戦ったロシア帝国はバルカン半島の正教徒の保護者を自ら任じ、正教徒の保護を名目としてオスマン帝国に干渉することが多くなり、またオスマン帝国内の正教徒も同宗のロシアを頼った〔鈴木b p.172〕。オスマン帝国は、キリスト教徒住民の権利擁護という列強の名目を否定するため、ムスリムとキリスト教徒との二元性を克服し、それらの平等を基礎とした「近代国家」としての体裁を整える必要に迫られた〔新井a〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オスマン主義」の詳細全文を読む
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