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オトーリ : ウィキペディア日本語版
オトーリ

オトーリ(御通り)は、沖縄県宮古列島で行われる飲酒の風習である。車座になって泡盛を飲む酒宴の席で行われる。
== 概要 ==
オトーリ(御通り)は、参加者で「親」となるものが立って口上を述べた後、同じ杯に酒を注ぎなおしてとなりの参加者に渡す。注がれたものはその杯を飲み干し、杯を「黙って」親に返す。
「親」は、返された杯に、再度酒を注ぎ、先程飲み干した人の次の人に杯を渡す。杯を渡された人は、同じように一口で杯を干し黙って親に杯を返す。
参加者に杯が一巡するまで上記を繰り返し「親」の一人手前までオトーリが回ると、「親」の手前の人は杯を干した後、その杯へ酒を満たし「親」へ返杯する。
「親」はその返杯を飲み干した後、自分のオトーリへ最後まで付き合ってくれた礼を述べ、最初の「口上」で述べ足りなかったことがあればそれにも言及し、〆の挨拶を行いって次の「親」を指名する。
以上が最初の「親」ひとり分のサイクルである。
上記の「親」から指名された人が新しい「親」となり、同じように口上を述べたあと、上記の手順を延々と繰り返す。
口上は普通その会の意義とか、日ごろ思っている自分の主張などなんでもいい。回ることにより、親は参加人数+1杯飲むことになる。
オトーリを回す方向には「豊年まわり(時計回り)」と「大漁まわり(反時計周り)」という型があり、漁師などの海にまつわる仕事をしている人は大漁まわり、農家では豊作まわりが普通と言われているが、必ずしも決まったものではなく、より目上の人の方から回すなど人様々である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オトーリ」の詳細全文を読む



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