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オネイロイ : ウィキペディア日本語版
オネイロス
オネイロス()、複数形オネイロイ()はギリシア神話である。ギリシア語で「夢」を表す語であり、その神格化である。ヘーシオドスの『神統記』によれば、ニュクス(夜)の息子であり、ヒュプノス(眠り)とタナトス(死)の兄弟。
== 概説 ==
オネイロスは眠りあいだにあって人の心を休ませ、同時に神意を伝える者として重要な意味を持った。古代において夢占いが盛んであったが、オネイロスのメッセージを解き明かすことが神の意図を知ることでもあった。
『オデュッセイア』によれば、オネイロイはオーケアノスの遙か西の彼方、太陽が沈むところに住処を持っているとされる。それは死の国の近くでもあった。夢の国からオネイロイは、二つの門のどちらかを潜って人間の世界を訪れる。象牙の門から出てくるオネイロスは、実のない偽りを人に伝え、他方、磨かれた角の門から出てくるオネイロスは、真実を伝えるとされた。
またオウィディウスの『変身物語』が述べるところでは、眠りの神(ヒュプノス)の住処がキンメリオイの国近くの深い山のなかにあるとされる。それは洞窟で、そのもっとも奥深い場所に眠りの神が象牙の寝台で眠っており、その周りに形の知れない空しい夢があやしくも漂っているとされる。ここから人の夢に、定かならぬ姿や形が現れるのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Oneiroi 」があります。



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