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オリバー・ハザード・ペリー級 : ウィキペディア日本語版
オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート[おりばーはざーどぺりーきゅうみさいるふりげーと]

オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート() はアメリカ海軍などが保有するミサイルフリゲート。アメリカ海軍向けには1977年から1989年にかけて51隻が建造され、2006年の「サンプソン」(アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦52番艦)の進水まで、第二次世界大戦後のアメリカ海軍の水上戦闘艦としては最多の建造数を誇っていた。
1番艦の名は米英戦争で功績を挙げた軍人であり、浦賀に来航したマシュー・ペリー提督の兄でもあるオリバー・ハザード・ペリー代将に因む。
== 概要 ==
本級は、アメリカ海軍が船団護衛や低脅威海域の哨戒を主任務として、SCB261計画により、1970年代から1980年代にかけて開発・建造したフリゲートである。初期から運用していたアメリカ合衆国及びオーストラリア海軍以外の国では中華民国台湾海軍が台湾島防衛の要として採用している駆逐艦でもある。
低コストを目標としながらも、多用途ヘリコプター2機と戦術曳航ソナーを搭載し、また長射程のスタンダード艦隊防空ミサイルを装備するなど、決して「安物」ではない戦闘能力を備えている。さらには、スターク被弾事件においては2発のエグゾセ対艦ミサイルを被弾しながらも、応急修理ののち自力でのアメリカ本土帰還に成功するなど、抗堪性も優れている。このため、オーストラリア海軍スペイン海軍台湾海軍などは自国でライセンス建造を行い、さらにはアメリカ海軍の退役艦を購入する国も後を絶たない。
イージス艦全盛のアメリカ海軍水上戦闘艦勢力のなかにあって、ペリー級の戦闘能力は取るに足らないものではあったが、運用コストが安い上に小回りが効き、ヘリコプターも搭載していることから、海上治安活動などで活躍し、当初予想されたよりも退役のペースは落ちた。
アメリカ海軍からは2015年中にすべての艦が退役した。同年には台湾中華民国海軍が、2016年にかけてアメリカ海軍との台湾関係法に基づき増備すると発表され、中華民国に対する武力併合を意図を隠さなくなった中国人民解放軍海軍の脅威に。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Oliver Hazard Perry-class frigate 」があります。



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