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オルカン級ミサイル艇[おるかんきゅうみさいるてい]
「オルカン」級小型ミサイル艦()は、ポーランド海軍の保有するである。本来の制式名称では 660 設計小型ミサイル艦()と呼ばれる〔が、ポーランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟と関連し、今日では名でも呼ばれる。また、正式ではないが分類もミサイルコルベット()とされる場合がある。NATOコードネームは、原級である 151 設計ミサイル艇と同じくザスニッツ()。なお、 151 設計は艦級名も「ザスニッツ」級()である。 == 概要 == 本来はドイツ民主共和国国家人民軍人民海軍(東ドイツ海軍)に配備される予定の 151 設計ミサイル艇が、ドイツ再統一で余剰化したのをポーランドが買い付けた。船体はドイツ民主共和国のヴォルガスト社で建造され、艤装はグダニスクので行われた〔ポーランド海軍公式:英語版 (2011年1月31日確認)〕。 3 隻が建造され、ポーランド海軍の主力艦隊であるの第 31 ミサイル艦隊へ配備された。 正式分類では小型ミサイル艦であるが、攻撃的な砲熕兵装とミサイル兵装を持つため、設計上はミサイル砲熕艦()に分類される。また、小型ミサイル艦とはいっても、同じ分類法を用いたソビエト連邦海軍の小型ミサイル艦よりはずっと小型であり、実質的には同海軍の大型ミサイル艇に匹敵する。なお、 660 設計小型ミサイル艦の就役に伴い、それまでポーランド海軍で運用されていた小型ミサイル艦(ソビエト連邦製の大型ミサイル艇)は順次退役している。動力装置はソビエト連邦式の ディーゼルエンジンであったが、ガスタービンエンジンを搭載したソ連製の大型ミサイル艇より速力、航続距離ともに劣っている。これはソ連海軍の水中翼大型魚雷艇に用いられていた出力のある動力装置であったが、魚雷艇よりも重武装の小型ミサイル艦に搭載したため、航行性能の低下を招くこととなった。 2001年7月31日には、タレス・グループによる戦闘システム更新の契約が行われ〔Thales (2011年1月31日確認)〕、 NATO 基準のシステムへと更新された。東側ブロックの崩壊とその後のポーランド政府の政策により、「オルカン」級はソ連製の「ウラーン」艦対艦ミサイルを調達できなかった。2006年10月6日に新型の RBS 15 Mk3 艦対艦ミサイルの調達が決定し〔SAAB (2011年1月31日確認)〕、2009年以降の改装により2012年をめどに更新中である〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オルカン級ミサイル艇」の詳細全文を読む
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