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オルバニー会議 : ウィキペディア日本語版
オールバニ会議[おーるばにかいぎ]

オールバニ会議(オールバニかいぎ、Albany Congress)は、1754年に、フレンチ・インディアン戦争に備えて、13植民地の連帯感を強めるため、当時のニューヨーク植民地の中心都市オールバニで行われた、イギリスアメリカ植民地の総督インディアンの指導者たちによる会議である〔Albany Congress 〕。
==概要==

===イロコイ諸族との関係修復===

1754年当時、イギリス本国では、が総裁に就任した商務院が、北アメリカ重視策、対フランス優位政策を打ち出していた〔有賀貞・大下尚一・志邨晃佑ほか編 『世界歴史大系 アメリカ史1 17世紀-1877年』 山川出版社、1994年、100頁。〕。植民地でのフランスとの戦争に備え、植民地の総督たちを強く促して、連帯意識、防衛意識を高めさせる目的で、1754年、オールバニで集会がもたれ、インディアンの指導者たち、植民地の首脳や代表者が、イギリス領の7植民地(ニューヨークマサチューセッツ湾ニューハンプシャーコネチカットロードアイランドメリーランドペンシルベニア)から出席した〔。タスカローラ族が加わって、五民族から六民族となったイロコイ諸族は、元々はイギリス領北アメリカに友好的だったが、この当時はイギリス離れに傾いていた。イギリス商人への不満、また、イロコイ諸族に毛皮を供給するインディアンの諸族が、フランスと友好的であり、フランスとの関係を配慮したこと、フランス人宣教師の布教の影響などが理由として挙げられる。このため、いざ有事の際に、イギリスの商務院は、イロコイ諸族との同盟を復活させるよう、植民地政府に指示した〔。オールバニに集まった植民地首脳たちは、イロコイ諸族に物資や兵器を贈り、同盟の修復を促したが〔、六民族の指導者たちは、様子見の態度を見せた。イギリス植民地と比較すると、彼らとフランス系カナダ人住民との同盟は強く、毛皮貿易を通じての関係もあったため、イギリス側には侮れない存在だった〔。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オールバニ会議」の詳細全文を読む



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