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#ベルギーのワロン地域、リュクサンブール州にある地名。 #1の町にあるシトー派(トラピスト)修道院の名称。オルヴァル修道院。 #2の醸造所で作られるトラピストビールの名称。ここで記述する。 ---- オルヴァル (Orval) は、ベルギーのオルヴァル修道院で醸造されるトラピストビールの銘柄。 == 概要 == オルヴァルはマチルドの泉の伝説(後述)によって知られるトラピスト会の修道院で醸造されるビールである。 現在の修道院のすぐ近くに廃墟となった旧修道院跡があり、ここにマチルドの泉と呼ばれる小さな泉がある。 修道院の生活水およびビールの醸造にはこの泉の水が用いられている。 ビールは2種類を醸造しているが、1つは院内での飲用のため流通銘柄が1つのみと少ない。 その味の評価は高く、ベルギービールの紹介で知られるマイケル・ジャクソンはオルヴァルを最高ランクに位置づけている。 醸造手順は複雑でこだわりのある醸造を行っている。 まず、ロースト具合の違う麦芽(ペールモルトに少量のカラメルモルト)で作った麦汁に、ホップ、キャンディーシュガーを加え一時発酵を行う。 二次発酵の際には乾燥したアロマホップ(バイエルン地方ハラタウ種とのユーゴスラビアのゴールディング種)を袋に入れ一緒に漬け込む。 このドライホッピングの手法はイギリス発祥のためベルギービールでこれを用いるのは極めて希である。 瓶詰めの際にはキャンディーシュガーとブレンド酵母を加えて瓶内三次発酵を行う。ドライホッピングなどの技術は、1931年、醸造開始時に招聘された最初の醸造士であるドイツ人と、次の醸造士であるベルギー人により取り入れられた。〔ビールの図鑑 一般社団法人日本ビール文化研究会・日本ビアジャーナリスト協会 マイナビP54〕 他のトラピスト修道院同様に、その収益は修道院の維持と慈善事業のみに使用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オルヴァル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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