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『オレたち花のバブル組』(おれたちはなのバブルぐみ)は、池井戸潤による日本の小説。 『オレたちバブル入行組』に続く半沢直樹シリーズの第2作。本作は、主人公・半沢直樹が東京中央銀行東京本店営業第二部次長へ昇進してからの物語で、前作とは物語の舞台や主要人物以外の登場人物が異なる。 『別冊文藝春秋』2006年5月号から2007年11月号にかけて連載され、2008年6月に単行本化、2010年12月に文春文庫にて文庫化された。2009年には第22回山本周五郎賞の候補作品にも選ばれた。 本作は、2013年7月7日よりTBS系列で放送されたテレビドラマ『半沢直樹』の第二部(後半)の原作にあたる。テレビドラマは初回平均視聴率19.4%を記録し、その人気から原作本である本作は2013年7月22日付のオリコン“本”ランキング文庫部門で週間3万6000部を売り上げ、前週の57位から5位へランクインした。 2014年3月14日よりFeBe(フィービー)にてオーディオブック化された。白石稔が半沢役を担当した。 == あらすじ == 大阪支店から東京中央銀行営業第二部次長に栄転した半沢直樹は、法人部管轄の老舗ホテル「伊勢島ホテル」の再建を押し付けられることになる。同族経営の伊勢島ホテルは、羽根夏彦専務らが経営再建のため、正義感の強い経理部長の戸越茂則を追い出して実権を握り、社長の湯浅威をも追放しようとする動きを起こしている。しかも、二百億円の融資後、莫大な損失が出たことを東京中央銀行側が把握できないのに、ライバル銀行が把握していたなどの不可解な事実が見つかった。 そんな中、銀行に金融庁検査の通知が届く。主任検査官・黒崎駿一により、ホテルの経営再建計画が進まず融資の回収がおぼつかないと判断されると、融資の判断責任が問われ、倒産防止のため数千億円の引当金が命じられる。銀行の信用問題と業績悪化とを憂慮した頭取の中野渡が、半沢に申し分のない再建策作成を命じる。 一方、半沢と同期の近藤直弼は、出向先の中堅電機メーカー「タミヤ電機」で総務部長に就任し、融資を求めて、東京中央銀行銀行京橋支店に日参していたが、支店長らは近藤と別の銀行出身のため言を左右にして応じない。さらに社長の田宮基紀や部下の経理課長野田英幸らから執拗ないびりに遭う近藤は、野田の不正な裏帳簿を見つけた怒りから、敢然と田宮らに立ち向かう。 湯浅は、従来の殿様商売を捨て、中国や香港、台湾方面の顧客の開拓とITを導入した斬新な再建策を示す。半沢は渡真利忍、戸越、近藤、新聞記者の松岡らの助けを借りて調査を続けた結果、損失は以前から銀行側が把握していたことばかりか、田宮に用途不明の三千万円が京橋支店より融資されていたことも浮かび上がる。 半沢と別行動で社内の不正を追及していく近藤に怒った田宮は、京橋支店長の貝瀬郁夫に、近藤の出向解除を申し出る。だが、三千万円の行方を捜すうち、意外にも、東京中央銀行上層部の影が浮かび上がってくる。 やがて、金融庁検査の日。万全の再建策を用意した半沢は、黒崎と対峙するのであった……。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オレたち花のバブル組」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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