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オレンジ共済組合事件[おれんじきょうさいくみあいじけん] オレンジ共済組合事件(オレンジきょうさいくみあいじけん)とは、友部達夫元参議院議員(旧新進党所属)の政治団体が運営していた共済団体が起こした詐欺事件。友部は逮捕され、裁判の結果懲役10年の実刑判決が確定して失職した。
== 概要 == 1992年よりオレンジ共済組合は、「オレンジスーパー定期」という年6~7%もの配当を謳った商品を出し、約93億円(うち約63億円は選挙当選後に集めている)もの資金を集めた。しかし、資金の多くが友部の選挙費用や政界工作費(約6億円)、借金返済や遊興費(行きつけの自宅近所のスナックに月に数十万円使っていたという」、あるいは組合専務理事だった妻・次男らに私的に流用された〔流用した金で、友部の妻は貴金属や靴、リムジンなどを購入。また次男はヴェルサーチなどの高級紳士服を購入、趣味で飼育していた高級熱帯魚のアジアアロワナや大型水槽などを数億円以上かけて大量に買い漁ったほか、小鳥を放し飼いにするためのマンションの改造費などに散財。銀座の高級クラブを連日訪れては10万円以上のドンペリを一日2~3本空け、1本150万円以上というロマネコンティを頻繁に呷るなどの豪遊を繰り返し、同店の女性ホステスやママらに高額なプレゼント(時価数千万円と言われるダイヤモンドの指輪等)や数百万円の現金を贈るなどの無法ぶりが話題となっていた。次男はF1観戦を好み、ホステスらを引き連れて三重県鈴鹿サーキットで開かれる日本グランプリを東京からヘリコプターで乗り付けて観戦、一枚23万円の特別席にホステスらと陣取っていた。その趣味が昂じて約10台の高級乗用車(ベンツ・フェラーリ等)を購入して乗り回していたほか、アイルトン・セナのために特注されたF1マシン(ウィリアムズ・ルノー)等も購入。事件後被害者弁護団(宇都宮健児団長)はアイルトン・セナのレースカーなどを差し押さえて1710万円で売り、被害者への弁済に充てた。次男の私的流用額は裁判で認定されただけでも6億7000万円に上った。次男は刑期満了・出所後不動産・自動車ブローカーなどをしているものの、生活が厳しいため被害者弁済についてはできない、と弁解している(【詐欺師の素顔】他人様のお金「7億円」を銀座で散財した「オレンジ共済」バカ息子インタビュー デイリー新潮(週刊新潮 2016年2月18日号))。〕。 その結果、事件の発覚した1996年に同組合は倒産し、組合員にほとんど金は支払われず、大規模な被害をもたらした。 1997年、現職参議院議員の友部は参議院で逮捕許諾決議案が可決され、逮捕された。逮捕後も友部は議員を辞職せず無罪を主張していたが、2001年に有罪確定し失職した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オレンジ共済組合事件」の詳細全文を読む
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