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オンブラ・マイ・フ
「オンブラ・マイ・フ」(''Ombra mai fù'')または「ラルゴ」(''Largo'')は、ヘンデルの作曲したオペラ『セルセ』(''Serse'', ''Xerxes'')第1幕第1場の中のアリア。ペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われる。調性はヘ長調。詩は木陰への愛を歌ったもの。 下降および上昇旋律を組み合わせた、伸びやかな明るい旋律線を持つ。旋律素材はボノンチーニによるもので、ヘンデルの独創ではないとされる。 従来より、この曲の速度記号から『ラルゴ』とも呼ばれる。『オンブラ・マイ・フ』は歌詞の初行から。今日オペラはほとんど上演されないが、この曲は美しい小品として愛され、しばしば演奏される。元来カストラートのための曲だが、今日は主にソプラノにより歌われる。 この曲は「世界で初めて電波に乗せて放送された音楽」でもある。1906年12月24日、レジナルド・フェッセンデンによって行われた初めてのラジオ実験放送でレコード演奏された。 == キャスリーン・バトル盤 == ソプラノ歌手キャスリーン・バトルによる録音〔1986年5月にロンドンのアビーロード・スタジオで収録。〕が、実相寺昭雄監督による映像とともに、1986年夏からニッカウヰスキーのCMに使用され、日本で大きな反響を巻き起こした。1987年5月、この録音を含む9曲入りアルバム『オンブラ・マイ・フ/キャスリーン・バトル』がキングレコードから発売され(CD番号 K30Y-235)、20万枚のセールスを記録した〔レーザーディスク『ディーバ~キャスリーン・バトルの歌声』(創美企画/SKL-1001)のライナーノーツより。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オンブラ・マイ・フ」の詳細全文を読む
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