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オンブラ川[おんぶらかわ]
オンブラ川()はクロアチアのドゥブロヴニク北東にある短い川。その流路は概ね30メートルで、ドゥブロヴニク=ネレトヴァ郡の Komolac で、アドリア海のに注いでいる。リエカ・ドゥブロヴァチュカ湾はリア、つまり海面の上昇により水没した溺れ谷である。この川の源泉はカルスト地形の湧泉であり、そこから湧き出る地下水はオンブラ川の後背地であるを流れるであるから供給されている。川の源泉と河口の高度差は2メートルをわずかに上回るにすぎない。平均流量は毎秒24.1立方メートルである。オンブラ川の流域はわずかな表面流路の周辺域だけでなく地下水流域を含めると、600平方キロメートルに及ぶ。 オンブラ川はドゥブロヴニクにおける上水道の水源となっている他、20年以上前から水力発電所の建設が計画されている。2012年時点で、地下貯水池と68メガワットの発電プラントを建設予定である。この計画は環境保護と生物多様性維持、技術的実現可能性、採算性、手続き上の問題で不審を呼び論争の的となっている。特に焦点と成っている問題は、地下貯水池が地震の原因となる可能性についてであった。 ==水源と流路== オンブラ川の流路は、ドゥブロヴニク=ネレトヴァ郡にあり、クロアチア本土の南端にある都市ドゥブロヴニクの北東に位置する。川の周辺地域はリエカ・ドゥブロヴァチュカ(「ドゥブロヴニクの川」の意)として知られ、オンブラ川の近くに複数の村が存在し、約12,000人が居住している。この地域名はオンブラ川が流れこむ、周囲を標高600メートルの丘陵に囲まれた全長5キロメートルで幅400メートル、水深26メートルのアドリア海に繋がるリアス式の湾の名称でも有る。オンブラ川の源泉は、標高422メートルの Golubov Kamen 山塊の麓にあり〔、この地形がクロアチアとボスニア・ヘルツェゴヴィナとの国境をなしている。。 川の源泉は80×40メートルの洞窟となっており、水面から天井までの高さは8メートルである。湧水量が最大の湧泉は標高15メートルに位置し、2番めの湧泉は標高2.5メートルにある。この湧泉はクロアチアで最大規模のカルスト泉であり、ディナル・アルプス山脈においても同様である。洞窟内における水面の標高は2.38メートルである。オンブラ川の水がアドリア海に注ぎこむところにある堰までの長さは概ね30メートルしかなく、これが世界最短の川であるという主張の根拠と成っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オンブラ川」の詳細全文を読む
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