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電子辞書(でんしじしょ)とは、広義には、CD-ROMやフラッシュメモリなどの物理的な媒体やネットワーク上に保存されている辞書・百科事典の内容を記録したデータを、コンピュータや携帯機器などの電子機器によって読み出し、検索・表示などを行う装置(情報機器)またはソフトウェアの総称。 == 特徴 == 特徴としては、 * 紙の辞書に比べて高速な検索ができる。〔荻野・田野村 (2011, pp.67-69)〕 * 何百冊分もの辞書の大量な情報を小さな記憶装置に集約でき、場所をとらない。 * 分厚くて重たい辞書よりも軽量。 * 全文検索・部分一致検索・前方一致検索・後方一致検索など、多様な検索ができる。〔荻野・田野村 (2011, p.71)〕 * 共通な規格で記録された辞書ファイルに対して一括で検索をかけることができる(これは俗に「串刺し検索」と呼ばれる)〔荻野・田野村 (2011, p.72, 76)〕 などがある。 電子化されたデータベースから語義を検索するのが電子辞書の大きな特徴であるが、たいてい規格がオープンでない。2000年代後半頃から現在にかけて、電子辞書専用機として売られているものは、大抵がメーカーごとの独自規格となっており、データを取り出すこともできない。場合によっては外部辞書に限って仕様が公開されている機種もあるがごく少数である。 一方でいわゆる電子辞書ソフトウェアのファイルフォーマットには * 電子ブック * EPWING (JIS X 4081) * BAS * などの規格があり、オープン規格のものもある。電子ブックを除けば多くがMicrosoft Windowsなどのパソコンをメインターゲットとした規格となる。規格が策定されていても非公開となる場合も少なくない。これは、著作権保護の観点の他にベンダロックインを狙ったものであるとも考えられる。 紙の辞書は一覧性が高いが携帯性や検索効率で劣る。電子辞書は一発で複数の辞書に検索を行え、効率や携帯性に富むが一覧性で劣り、機械の画面を見るという関係上ユーザインタフェースによっては万人向けではない。ただしこれは一般的な話であり、ポケットに入るサイズの小型の紙媒体の辞書など例外も多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電子辞書」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electronic dictionary 」があります。 スポンサード リンク
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