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オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン : ウィキペディア日本語版
オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン[おーがすたすえすえふえっくすう゛ぁんどぅーぜん]
オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授(Professor Augustus S. F. X. Van Dusen)は、ジャック・フットレルの作品に登場する科学者名探偵である。
== 概要 ==
ドイツ系アメリカ人の科学者の家に生まれる。容貌は小柄でかつ痩身であるが、頭が異様に大きく斜視〔渕上痩平は、そのブログで『斜視は英語で表現する場合、専門的な用語では‘strabismus’というが、口語的には‘squint’という言葉が使われる。実は、原文でシリーズに接していると分かるが、この‘squint’という単語は、《思考機械》の容貌や動作を表現するのにしばしば使われている言葉なのだ。特に、動詞で出てくる場合には、文脈からしても明らかに「斜視」の意ではない文章が見出される。
 上記の訳文の該当箇所を見ると、原文はいずれもこの‘squint’なのだが、この言葉には確かに「斜視」という意味もあるものの、辞書を引けばすぐ分かるように、「目を細めて見る」という動詞や形容詞、さらには「細目で見ること」という名詞でも用いられる。実際、『思考機械の事件簿1』を手がけた同じ翻訳者が、『世界短編傑作集1』に収録された「十三号独房の問題」では、‘perpetual, forbidding squint’という原文を「針のように鋭い視線」と訳している。「消えた女優」(『思考機械の事件簿3』収録)の訳者も、「メガネの分厚いレンズの奥の青い目はいつも何かをうかがうように細められている」(The eyes were narrow slits of blue squinting eternally through thick spectacles)と訳しているが、この単語の意の捉え方としては、こちらのほうが適当だろう。
 《思考機械》は、もともと細い目をしているのだが、相手をじっと見つめる時、ますます細くなって視線が鋭さを増すのである。斜視、やぶにらみという描写は、《思考機械》の容貌の説明から削除されなくてはなるまい。』といっており確かに「斜視」と訳して無理が出ている箇所もある。〕 気味でいつも気難しい表情をしている。以前はボストンの大学で教鞭をとっており、法学・医学・哲学・歯科の博士号および王立学会会員の資格を持っており、他にもヨーロッパ各国の大学から学士号が授与されている。
「論理的思考さえ出来れば、チェスを初めてやる人間であっても世界チャンピオンに勝てる」と豪語し、チェスの世界選手権保持者をものの10手で破って実証した事、その対戦者の感想から思考機械(The Thinking Machine)と呼ばれるようになる。
その推理法は科学的調査と論理的解釈を組み合わせたもので、オースティン・フリーマンジョン・イヴリン・ソーンダイクに類似した方法をとる。安楽椅子探偵として、実地調査は友人で新聞記者のハッチンソン・ハッチや警察のマロリー部長刑事に任せることも多い。口癖は「2+2=4である。ときどきそうなるのではなくて、いつも必ず同じ結果をもたらす」である。不可能ということばを病的なほど嫌う。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン」の詳細全文を読む



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