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オーディンは、北欧神話の主神にして戦争と死の神。詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。魔術に長け、知識に対し非常に貪欲な神であり、自らの目や命を代償に差し出すこともあった。 == 名称 == 北欧神話の原典に主に用いられている古ノルド語での表記は Óðinn (再建音: , オージンに近い)であり、オーディンは現代英語などへの転写形である Odin に由来し〔『古エッダ』の日本語訳本として知られている谷口幸男訳『エッダ - 古代北欧歌謡集』 (1973年) は、「凡例」で「固有名詞はなるべく原音に近づけようとしたが、すでに本邦でよく用いられているオーディン、トールは、そのままにしておいた」と但し書きした上で「オーディン」表記を用いている。〕、「狂乱」〔健部他、p.215。〕、「激怒」〔、「激怒する者」に由来する〔菅原、p.85。〕などの説がある。アングロサクソン人に信仰されていた時代の本来の古英語形は (Wōden, ウォーデン) であり、これは現代英語にも Woden, Wodan (ウォウドゥン)として引継がれている。また、ドイツ語では Wotan, Wodan (ヴォータン、ヴォーダン)という。 各地を転々とした逸話があることから、本来は風神、嵐の神(天候神)としての神格を持っていたといわれる〔。 タキトゥスは『ゲルマーニア』(紀元97-98年)において、ゲルマン人の最も尊崇する神をメルクリウスと呼んだが、これはギリシア・ローマのヘルメース/メルクリウスと同じく疾行の神であったゲルマンの神ヴォーダン(オーディン)を指すものと推測される。オーディンはメルクリウス同様、知恵と計略に長けた神であり、ローマ暦で「メルクリウスの日」にあたる水曜日はゲルマン諸語では「オーディンの日」と呼ばれる〔菅原、p.85。〕。例えば、水曜日は英語では 、ドイツ語では (通常は)、オランダ語では 、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語では となる。'' (Wōden, ウォーデン) であり、これは現代英語にも Woden, Wodan (ウォウドゥン)として引継がれている。また、ドイツ語では Wotan, Wodan (ヴォータン、ヴォーダン)という。 各地を転々とした逸話があることから、本来は風神、嵐の神(天候神)としての神格を持っていたといわれる〔。 タキトゥスは『ゲルマーニア』(紀元97-98年)において、ゲルマン人の最も尊崇する神をメルクリウスと呼んだが、これはギリシア・ローマのヘルメース/メルクリウスと同じく疾行の神であったゲルマンの神ヴォーダン(オーディン)を指すものと推測される。オーディンはメルクリウス同様、知恵と計略に長けた神であり、ローマ暦で「メルクリウスの日」にあたる水曜日はゲルマン諸語では「オーディンの日」と呼ばれる〔菅原、p.85。〕。例えば、水曜日は英語では 、ドイツ語では (通常は)、オランダ語では 、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語では となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オーディン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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