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序曲(じょきょく)は、本来フランス語で開始を意味する ouverture の訳語〔日本では作品名などとして、英語に基づくオーヴァーチュア、イタリア語に基づくオウヴェルトゥーラという語も用いられることがある。オーヴェルテュールなどの表記も見られるが、標準フランス語では"ou" の綴りは u と発音するため、ウヴェルテュールが近い。 * フランス語:ouverture * 英語:overture * ドイツ語:Ouvertüre * イタリア語:ouvertura * ロシア語:увертюра 〕〔イタリア語 apertura (アペルトゥーラ)と同語源〕で、オペラや劇付随音楽、古典組曲などの最初に演奏される音楽である。オペラや劇付随音楽などの劇音楽の序曲と、組曲などの序曲では多少性格を異にするが、前座の音楽という位置づけではなく、全体の開始にふさわしい規模と内容を持つのが一般的である。 == 性格 == === 劇音楽の序曲 === もともと、劇音楽の序曲は、聴衆がまだざわめいている中で、聴衆の注意を引く目的を持って演奏されるのが常であった。おおむね劇全体の性格や粗筋を予告するように作曲された。歌劇など声楽を伴う劇音楽でも、序曲は器楽(オーケストラ)のみで演奏され、従って器楽の形式で構成される。バロック期にはフランス風序曲形式、古典派期以降ソナタ形式が確立してからは、ソナタ形式またはその簡略な形式である序曲形式で書かれるのが普通である。こうして、序曲は交響曲の第1楽章同等の楽式と物語性とを兼ね備えるようになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「序曲」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Overture 」があります。 スポンサード リンク
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