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オーパンバル
ヴィーナー・オーパンバル()とは、ウィーン国立歌劇場で毎年2月灰の水曜日の前の木曜日に行われる舞踏会である。ダンス伴奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が担当し、ヨーロッパで最も格式高いダンス・パーティの一つに数えられる。 == 歴史 == オーストリア=ハンガリー帝国時代の1877年に第一回が開催され1945年まで続くが、戦災でウィーン国立歌劇場が焼失し、1955年に再建されるまで中断した。1956年から復活し、戦災復興の象徴として以降毎年開催される。主催者は帝国時代にはオーストリア皇帝が、共和制移行後にはオーストリア大統領が務めている。支配者が民衆のエネルギーを政治からダンスに向けさせる目的で催している、とする見解が現在でもされることがある。 旧貴族、現在の身分ある人、外国の外交官などの子女がウィンナ・ワルツを踊るための場であり、お見合いの意味も持っていた〔倉田(1997) p.81〕。旧貴族については、旧貴族の中からその年ごとに選出して入場券を与えるという会員制で、系譜を辿ってその子孫に参加券が配られる形式を取った〔倉田(2006) p.180〕。一般人は参加することができなかったため、国立歌劇場の周囲では「上流階級のふざけた催し」として、抗議デモが繰り広げられるのが常であった〔。1989年には、デモ参加者によってパトカーに火が付けられる事件が発生している〔。 近年になって基準が緩和され、審査を通れば一般人でも参加できるようになった。デビュタント(debutant)としては、ダンス教室に通っている17歳~24歳の男女150組300人がオーディションで選出され、一生に一度しか出られない。今なお「お見合い」の意味を持っており、ダンスの裏で縁談をまとめる機会とされている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オーパンバル」の詳細全文を読む
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