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オーランチオキトリウム
オーランチオキトリウム(学名:)とは、水中の有機物上に、小さな細胞集団を作る微生物。無色ストラメノパイルであるラビリンチュラの1種である。炭化水素を高効率で生成・蓄積する株が日本の研究者によって発見され、石油の代替燃料を生産できる「石油を作る藻類」として注目されている〔効率よく「石油」作る藻、筑波大発見 代替燃料に期待、生産コスト1リットル50円程度 〕。 == 特徴 == 他のラビリンチュラと同様、葉緑体を持たず光合成をしない従属栄養生物であり、周囲の有機物を吸収して生育する〔新しいエネルギー 藻類バイオマス p145〕。本属は熱帯から亜熱帯域にかけてのマングローブ林や河口域など、海水と淡水の入り混じる汽水域を好む〔新しいエネルギー 藻類バイオマス p146〕。 細胞は球形で直径5-数十μm程度、細胞壁は薄い。増殖は基本的に二分裂による。分裂した細胞がそのまま連結し続けることで小型の群体を形成する。遊走子は2本の不等長の鞭毛を持つ。ラビリンチュラ類の特徴である細胞外細胞質のネットワークはあまり発達しない〔Yokoyama and Honda 2007, p203〕。 細胞はオレンジ色に呈色する場合があるが、これは細胞内に含まれるアスタキサンチン、フェニコキサンチン、カンタキサンチン、βカロテンなどの種々のカロテノイドによる。このオレンジ色(''aurantius''; ラテン語 "橙黄色の")が属名の由来である〔Yokoyama and Honda 2007, p203, "Etymology"〕。他にアラキドン酸、ドコサヘキサエン酸などの不飽和脂肪酸(高度不飽和脂肪酸、Poly-unsaturated fatty acid; PUFA)が含まれる〔Yokoyama and Honda 2007, p203〕〔新しいエネルギー 藻類バイオマス p145〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オーランチオキトリウム」の詳細全文を読む
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