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カイトリル : ウィキペディア日本語版
グラニセトロン

グラニセトロン(Granisetron、商品名:カイトリル)は、5-HT3受容体拮抗薬の一つである。セロトニンと5-HT3受容体との結合を選択的に阻害することで求心性迷走神経の活性を低下させ、延髄化学受容器引き金帯(CTZ)を抑制する事で嘔吐を抑制するため、がん化学療法制吐薬として使用される。ドーパミン受容体ムスカリン受容体には作用しない。
==グラニセトロン塩酸塩==
グラニセトロンはグラニセトロン塩酸塩の形で市販されている。CAS登録番号で、IUPAC名は1-Methyl-''N''-(endo-9-methyl-9-azabicyclonon-3-yl)-1''H''-imidazole-3-carboxamide hydrochrorideである。化学式はC18H24N4O・HCl、分子量は348.87 g/mol。
英国の製薬企業ビーチャム社(現在のグラクソ・スミスクライン社)が1988年頃発見した。英国で1991年、米国で1994、日本で1992年(注射薬)と1995年(経口薬)に承認された。日本では1995年8月より薬価収載され中外製薬より商品名「カイトリル」で販売されている。効能・効果は「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与及び放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)」である。剤形として注射剤、錠剤、顆粒剤が販売されている。多数の製薬メーカーより後発医薬品が販売されている“グラニセトロン”検索結果参照。米国ではグラニセトロンの経皮吸収パッチが販売されている〔PRNewswire. FDA Approves Sancuso, the First and Only Patch for Preventing Nausea and Vomiting in Cancer Patients Undergoing Chemotherapy . September 12, 2008.〕。
グラニセトロンは肝臓でゆっくりと代謝されるので、半減期が4〜9時間と長く、1日1回又は2回投与で使用される。肝臓腎臓から排泄される。主な排泄経路は腎臓である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Granisetron 」があります。



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