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カオサン通り(、タノン・カーオサーン、)は、タイのバンコク、プラナコーン区()のバンランプーにある道路の名称。カオサンロードとも呼ばれる。 == 概要 == 外国人バックパッカーの溜まり場として知られる。「カオサン」とはタイ語で「白米」の意味だが、元々はこの周辺に米問屋が多かったことに由来する。300メートルほどの通りにはバックパッカー向けのホテルやゲストハウスが軒を連ね、レストラン、インターネットカフェ、旅行代理店、古本屋、ランドリー、衣料品店、土産物店等、旅行者に必要な店がずらりと並ぶ。 生絞りのオレンジやタイ風ミルクティーなどの飲料や果物、パッタイ、ガイヤーン、ロティ、ケバブ、食用の虫などを売る屋台が多い。中には海賊版のCDやDVDを売る店や国際運転免許証や国際学生証など身分証明書の偽造を引き受ける怪しげな店やタトゥーやパーマ、タイマッサージをする店なども存在し、混沌とした情景を醸し出している。セブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニやマクドナルドやバーガーキング、サブウェイなどのファーストフード店、スターバックスなどの喫茶店なども、通り沿いやその周辺に存在する。またこのようなバックパッカー向けの施設が多い地区は、並走するラムブトリ通り、T字路を形成するチャクラポーン通りなどへ拡大傾向にある。 タイ国内を旅行する者のみならず、ミャンマーやカンボジア、あるいはインド、ネパールなどを旅行するバックパッカーもまずカオサンロードに拠点を置き、情報収集や航空券の購入をする事が多い。タイはこれらの国々よりも政情が安定しており、また航空券の手配やインターネット接続が容易なためである。このため世界中のバックパッカーがここに集まり、旅行者の中にはカオサンをバックパッカーの聖地と呼ぶ者も多い。 しかし近年、エアアジアやノック・エアなどバンコク発着の格安航空券がネットで買えるようになり、以前程航空券の手配のためにカオサンを訪れる人は少なくなっている。更にインターネットの普及により、旅の情報を得るためにカオサンを訪れたり、宿泊したりする人の数は減少している。そのため、カオサンを訪れる客層も、旅の情報収集やチケットの確保といったことを目的とする本来のバックパッカーから、西洋人や洋風喫茶、レストランの多いカオサン通りそのものを観光地とする旅行客にシフトする傾向にある。 ただ、航空券以外の旅行パーツ(長距離バスや現地ツアーなど)の手配は、業者が小規模でネット予約できる英語サイトを開設できないことも多いため、。 1990年代以前は現地のタイ人の中ではそれほど知られた通りではなかったが、近年パブやクラブ等が続々と開店しタイ人の若者も多く集まるようになった。これらのパブやクラブ内には、100インチ規模の大型スクリーンが設置され、ハリウッド映画や、MTVなどが放映されることが多く、タイにいるということを忘れさせるほどである。また、大音量で音楽を流す店が多いのも特徴である。 しかし、日本人バックパッカーの中にはこのような「カオサンの無国籍化」を嫌い、国立競技場周辺などの別の安宿エリアに定宿を移す者も多い。中には、嵐よういちのように、著書の中で「カオサンはもはやタイでは無い」と痛烈に批判する者もいるが〔嵐よういち 『海外ブラックロード 危険度倍増版』 あとがき2ページ目〕、それも一つのタイの姿であることに変わりはない。 かつては安宿やバックパッカーから連想されるように、物価の安いイメージのあったカオサンであるが、近年は裕福な欧米人や日本人観光客が多く訪れるためか、物価はバンコク市内の他の地域よりも明らかに高い。特に屋台やレストランなどの飲食関係は、1.5倍~2倍程度の料金設定となっている。 程度の差はあるが、途上国の大都市にはバックパッカーの溜まり場のような地区が形成されることが多い。 ただカオサン通りは特に規模が大きく知名度も高いため、旅行者の間ではこのような地区の代名詞として使用されることもある(例えば「ファングーラオ通りはホーチミンのカオサン」など)。 最近タイ人の若者が、日本でいう原宿のような感覚で訪れる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カオサン通り」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Khaosan Road 」があります。 スポンサード リンク
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