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カスガマイシン
カスガマイシン(英 ''Kasugamycin'')は抗生物質の一種で、主に農業用殺菌剤として利用される。CAS番号は6980-18-3。 == 概要 == 1960年代に梅沢浜夫らが奈良県の春日大社の土壌サンプル中から発見した放線菌(''Streptomyces kasugaensis'')から産出される抗生物質で、採取地からカスガマイシンと名付けられた。イノシトール、アミジンカルボン酸とアミノ糖の一種のカスガミンから成り〔農薬科学の進歩(殺菌剤)-カスガマイシンの開発 (1)- 〕、リボソームのmRNAと30Sサブユニットの相互作用を阻害することにより、菌のタンパク生成を抑制する〔抗生物質カスガマイシンのタンパク質合成阻害機構を解明(理化学研究所) 〕。作用機序が解明されたのは2006年と比較的最近であり、今後は医療用抗生物質への応用などが期待される。動植物に対しての安全性は比較的高く、ラットへ経口投与した場合の半数致死量は2,200mg/kgである〔農薬科学の進歩(殺菌剤)-カスガマイシンの開発 (2)- 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カスガマイシン」の詳細全文を読む
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