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カタラン・オープニング (Catalan Opening) は、チェスのオープニングの1つ。1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.g3と指して出来た形(右図参照)がカタラン・オープニングの基本形である〔『図解 早わかりチェス』、182頁。〕。カタラン・システム (Catalan System) 、カタロニア布局(-ふきょく)、カタルーニャ布局(-ふきょく)とも呼ばれる。クイーンズ・ギャンビット・ディクラインドから手順前後でこのオープニングになることもあり、文献によってはクイーンズ・ギャンビット・ディクラインドから変化して生じた局面をカタラン・オープニングの基本形としているものもある〔『チェス・マスター・ブックス 1 定跡と戦い方』の146-148頁でカタラン・オープニングが取り上げられているが、この書籍の146頁には1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nf3 Nf6 4.g3の手順で生じた局面をカタラン・オープニングの基本形として掲載している。なおこの手順のうち2手目まではクイーンズ・ギャンビット・ディクラインドの基本形の手順である。〕。また1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nf3 d5 4.g3とボゴ・インディアン・ディフェンス或いはクイーンズ・インディアン・ディフェンスのような手順で始まったのち手順前後でカタラン・オープニングになるケースもある〔『定跡と戦い方』、148頁。〕。 黒がd5と指すか指さないかでゲームの内容が全く変わってしまうオープニングである〔。なおアンチ・カタラン・オープニングというオープニングも存在するが〔『定跡と戦い方』、147頁。〕、こちらはカタラン・オープニングと異なり(手順前後ではなく)クイーンズ・ギャンビット・ディクラインドから変化するオープニングである。 == 主な変化 == 3.… d5 4.Bg2 Be7 5.Nf3 0-0 6.0-0 Nbd7 7.Qc2 c6 8.Nbd2 b6 9.e4 Bb7 10.b3 Rc8 11.Rd1 Qc7 12.Bb2 Rfd8〔『定跡と戦い方』、146-148頁。〕 黒の4手目では4.… dc〔や4.… c5〔と指す手もある。以下4.… dcと指せば5.Qa4+ Bd7 6.Qxc4 Bc6 7.Bg2 Nbd7 8.Nc3 Nb6 9.Qd3 Bb4と進行し〔、4.… c5と指せば5.cd Nxd5 6.Bg2 cd 7.0-0 Bc5 8.Nxd4 a6と進行する〔。4.… c5 5.cd Nxd5 6.Bg2に対して6.… Nc6と指すのは1961年にスミスロフ対トルシュ戦で黒のトルシュが指した手で〔、7.0-0 Be7 8.Nc3 Nxc3 9.bc 0-0 10.Rb1 Qa5 11.Qb3 Rd8 12.Bf4 cd 13.Nxd4 Nxd4 14.cd Rxd4? 15.Bxb7 Bxb7 16.Qxb7 Qd8? 17.Bb8!と進行しトルシュが投了した(黒は駒損になる)〔。 黒の6手目では6.… dcや6.… c6と指す手もある〔。以下6.… dcと指せば7.Qc2 a6 8.Qxc4 b5 9.Qc2 Bb7と進行し〔、6.… c6と指せば7.Nc3 b6 8.Ne5 a5 9.Qc2 Ba6と進行する〔。 白の7手目では7.Nc3と指す手もある〔。以下7.… c6 8.b3 b6 9.Bb2 Bb7 10.Qc2 Rc8と進行する〔。 黒の7手目では7.… b6と指す手もある〔。以下8.cd Nxd5 9.Nc3 Bb7 10.Nxd5 Bxd5と進行する〔『定跡と戦い方』、147-148頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カタラン・オープニング」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Catalan Opening 」があります。 スポンサード リンク
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