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カッセル (Kassel、1926年までは Cassel が公式な表記であった)は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州の都市。同州北部の大学都市で、フランクフルト・アム・マイン、ヴィースバーデンに次ぐヘッセン州第3位の都市である。 カッセルは歴史上、ヘッセンの首都の一つであり、1277年から1866年まで首都機能が置かれていた。この街は現在、同名の行政管区および郡の行政庁舎所在地(ただし郡には属さない郡独立市)である。また、ヘッセン州に10ある上級中心都市の一つである。 フルダ川の両岸に広がるカッセルは、国際的には特に、カッセルのヴァッサーシュピールが行われるハービヒツヴァルトのベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ(直訳すると「山の公園ヴィルヘルムスヘーエ」)や1955年から 4、5年ごとに開催される芸術祭ドクメンタで知られている。このためカッセルは1999年3月から「ドクメンタ・シュタット」というニックネームを公式に称している。 カッセルの人口は1899年に10万人を超え、これにより大都市の仲間入りをした。現在()のカッセルの人口は 人である。 == 地理 == カッセルはドイツの地理上の中心点から北西約70km に位置する。カッセルは、エアフルト、ゲッティンゲンに次いで3番目にドイツの中心に近い大都市である。 この街はニーダーザクセン州との州境にも近いヘッセン州北部のいわゆる「カッセル盆地」に位置する。ただし地形学上これは盆地ではなく、幅広く拡大したカッセル谷であり、その中にはカールスアウエやフルダアウエといったフルダ川の河岸低地が見られる。カッセル盆地は西部ヘッセン低地の一部であり、さらには地中海 - ミョーサ湖帯の一部でもある。カッセル谷に位置するカッセル市は、南西をランゲンベルク、西をホーアー・ハービヒツヴァルト(いずれもハービヒツヴァルト山地の一部)、北東をラインハルトの森(ヴェーザーベルクラントの一部)の南の支脈、東をカウフンゲンの森、南東から南にかけてをゼーレ(後者2つはフルダ=ヴェラ山地の一部)に取り囲まれている。これら5つの中低山地は市の南と北に分かれており、東西方向には互いに尾根で繋がっている。このためカッセル谷、すなわち南から北に流れるフルダ川の谷は山塊を回り込むように湾曲している。 カッセルは、気候上は中低山地に比べると穏やかで温暖である。カッセル谷の形状と高台にある森林地域のため、この街は悪天候から護られ、特に夏場は空気が谷底に堰き止められるため、周辺よりも気温が3-5℃高い。 中規模都市のバウナタール、小都市のフェルマール、町村であるニーステタール、フルダタール、フルダブリュック、カウフンゲン、ローフェルデンが市域を接している。 カッセルは、3本のアウトバーン(A7号線、A44号線、A49号線)、5本の連邦道、1本の幹線鉄道(ICEが走っている路線)に接続しており、数 km 離れたカルデン町内にカッセル=カルデン飛行場を有している。(「交通」の項参照) 最寄りの大都市は(以下、距離表示は、直線距離/道路距離である)、ニーダーザクセン州のハノーファー(約120/164 km 北)、ゲッティンゲン(約 40/55 km 北東)、テューリンゲン州エアフルト(115/185 km 東)、ヘッセン州フランクフルト・アム・マイン(約 150/193 km 南)、ノルトライン=ヴェストファーレン州ジーゲン(約 115/165 km 南西)、ハム(約 122/153 km 西)、ドルトムント(約 145/165 km 西)、パーダーボルン(約 70/84 km 北西)である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カッセル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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