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カットワーク : ウィキペディア日本語版
カットワーク

カットワーク()は布地に刺繍を施し、内側を切り抜いてレース模様を作る手法。布レースの一種であり、白糸刺繍とも呼ばれる。立体感のある優美な装飾性があり〔〔、洗濯がきくため実用品にもしばしば利用される〔。具体的には、寝具などの室内装飾品、ブラウスワンピースなど服飾品の衿、袖、裾などに部分的に使われる〔。
土台となる布は、織り目がつんでほつれにくい、上質のオーガンジー木綿、薄手の毛織物が使われる〔。刺繍は一般に白糸(場合によっては色糸〔)を使い、図柄の輪郭線をボタンホール・ステッチ、ブランケット・ステッチなどでかがる。切り取る部分が大きい場合は、間に糸 (ブレード、braid)を渡すこともある〔。
7世紀にはすでにヨーロッパで高度な技法が見られ、僧服、ハンカチーフ、枕カバー、シーツなどで使われていた〔〔。13世紀以降は特に発展し〔、14世紀-16世紀にかけてヴェネツィア製の精巧なカットワークが宮廷服や僧服で愛用された〔。16世紀にはニードルポイント・レースが生まれ、これが現代のレースの原型となった〔〔。現代では家内工業で大量生産される〔。
日本には宣教師たちが明治初年にもたらし、上流家庭のクッション、テーブルクロスなどで使われた〔。
== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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