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カトリシズム(、)は、本来はキリスト教における普遍的・一般的な理念・信仰・礼拝・実践であるカトリック(公同(こうどう)、、)を奉じる主義・思想のことである。 == 概要 == 後に「カトリック」という言葉が、ローマ教皇を長とするローマ教会の首位権を認めてこれを正統視する集団が自称するようになると、同教会が掲げる理念・信仰・礼拝・実践に基づいた宗教観・世界観およびそこから派生した思想・芸術その他を指すようになった(カトリック教会)。 その一方で、正教会やプロテスタントはローマ教会が唱える唯一のカトリックとしての性格を認めていない。例えば、東方正教会は自らをもって「聖なる正統教会」(「カトリック」の言い換え)であると主張し、プロテスタントは所属する教会にではなく正しい福音と聖礼典が行われる全ての教派を包括すると唱える。 聖公会は自己のカトリック性の正統については論じるものの他派のカトリック性には触れない姿勢を採っている。また、ローマ教会(カトリック教会)も他の教派のカトリック性こそは認めないものの、その信徒に関しては洗礼を受けた全てのキリスト教徒を自己の信徒であるとするのが通説である(宗教改革期には、ローマ教皇を奉じない異端および異教徒には神の恩寵の一滴すら落ちることは無いとする神学者の説もあったが、あくまでも過激な主張の1つでしかない)。 このため、今日のキリスト教社会においては「カトリック」という言葉が次の5つの意味で用いられることが多い。 * ローマ教皇の首位権と正統性を認めるカトリック教会が他派と区別するために用いる自称。 * 全世界のキリスト教信徒集団の信仰として共通性・普遍性を持つもの。 * 異端と認定された諸派に対する正統派信仰。 * 1054年の東西教会分裂以前のキリスト教教会。 * イエス・キリスト以来の司教・使徒の使徒伝承性とそれに基づく信仰と礼拝の保持を主張するキリスト教徒のこと。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カトリシズム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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