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カナディアン川(、ポーニー語: Kícpahat)とは、北アメリカ大陸の南部の内陸部を、流路全体で見ると、ほぼ西から東へと流れているミシシッピ川水系の河川の1つである。アメリカ合衆国のコロラド州の南端部に源を発して、間もなくニューメキシコ州に入り、そこで東へと向きを変えてテキサス州の北端部、オクラホマ州の中央部を流れて、ここでアーカンソー川に合流する。全長は約1458kmで、アーカンソー川の支流の中では最も長い。なお、支流のノース・カナディアン川と区別して、サウス・カナディアン川とされることもある。 == 名前の由来 == 川の名前の由来は定かでない。ジョン・C・フレモントが1845年に作製した道路地図には、コマンチ族とカイオワ族の名称(''gúlvàu'' 赤い川の意)をあわせて ''Goo-al-pah or Canadian River'' と記されている。一説には初期のフランス人猟師や商人、特にテキサス州の回廊地帯付近では概ね北東の方向へと流れていることから、この川はカナダに至ると仮定したカナダ出身のマレ兄弟の命名とされる〔Everett, Dianna. ''Encyclopedia of Oklahoma History and Culture''. "Canadian River." Retrieved October 7, 2013.〕。マリエル・H・ライトは1929年に、カナディアン川は1820年ごろ、アーカンソー川との合流点付近で野営した、カナダ出身の別のフランス人商人グループによって命名されたと書いた〔Wright, Muriel H. "Some Geographic Names of French Origin in Oklahoma", ''Chronicles of Oklahoma'', 7(2):188-193, June 1929.〕 。 オクラホマ文化・歴史事典によると、17世紀から18世紀のスペイン人探検家は、この川をリオ・ブエナベントゥラ川やマグダレーナ川と呼んだ〔。 ニューメキシコ州北部とテキサス州では深い峡谷を刻んでいるため、スペイン語で「峡谷」を意味するカニャーダ (cañada) からきたと解することもできる。数点の歴史的文書が、この説の引証とされる。エドワード・ヘイルは1929年に、フランス説が最も有力であると述べた〔Hale, Edward E. "French Place-Names in New Mexico", ''French Review'', 3(2):110-112, November 1929.〕。 さらに最近、先住民族のカドのことばで近くのレッド川を指す ''káyántinu'' のスペイン語表記であるリオ・カナディアーノ (Río Canadiano) が転じたものとの説がウィリアム・ブライトから出されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カナディアン川」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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