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カナマイシン
カナマイシン (kanamycin) はアミノグリコシド系抗生物質の一種。1957年に梅澤濱夫によってストレプトマイセス・カナマイセティカス (''Streptomyces kanamyceticus'') から発見された。日本で最初に発見された抗生物質。有機化学による全合成が可能であるが、工業的には微生物による生合成により生産されている。水溶性で有機溶媒に対しては難溶。多くは硫酸塩の形で利用される。置換基の異なるベカナマイシン(カナマイシンB)などがある。 細菌性のリボソームと反応してその翻訳及びタンパク質合成を阻害することにより毒性を発揮する。この毒性は真菌類には発揮されない。ヒトに対しては若干聴覚神経への毒性が認められるが、ストレプトマイシンと比較すると弱い〔「医療用医薬品 : 硫酸カナマイシン 」KEGG MEDICUS. 2015/6/18 版. 2015/6/24 閲覧.〕。 カナマイシンAは化学式C18H36N4O11で、CAS登録番号は8063-07-8。 == 研究目的での利用 == 分子生物学において、カナマイシン耐性遺伝子は選択マーカーとして利用されている。また、細胞培養ではマイコプラズマの除去に用いられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カナマイシン」の詳細全文を読む
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