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カナメモチ(要黐、学名:''Photinia glabra'')は、バラ科の常緑小高木である。カナメモチという名は、扇の要に使い、モチノキ(黐)に似るためといわれる。別名としては、かなめがし、かなめのき、あかめもち、あかめのき、そばのき(花序がソバに似るためといわれる)などがある。 本州中部以南の暖地に生育。照葉樹林の低木である。 樹高は3 - 5m。葉は互生する。形状は両端のとがった長楕円形で長さ5~10cm、革質、縁に細かい鋸歯がある。柄は短い。若葉は紅色を帯び美しい。花は5月ごろに開花。枝先に径約10cm半球状の集散花序を出し、小さな白色の五弁花を多数つける。果実は球状で紅熟する。 庭木、特に生垣によく用いる。また、幹は硬く、器具の柄として利用される。 ==カナメモチ属== 東アジア暖帯・亜熱帯を中心に60種ほどある。 *オオカナメモチ ''Photinia serrulata''(シノニム''P. serratifolia''):中国本土・台湾から東南アジアにかけて分布する。日本では岡山県・愛媛県・及び南西諸島にかけて、点在的に分布記録があるが、このうち本土の記録は栽培個体の逸出だと思われ、南西諸島では自生が確認されているのは徳之島のみで、他の記録ははっきりしないとされる。中国では墓樹に利用されるなど栽培もされる。花に強い芳香がある。 *シマカナメモチ ''Photinia wrightiana'':小笠原諸島・及び琉球列島に分布する。小笠原諸島では比較的よくみられるが、琉球列島では数が少ない。 *ベニカナメモチ(レッドロビン) ''Photinia''×''fraseri''(''P. glabra'' × ''P. serrulata''→カナメモチとオオカナメモチの雑種):新芽が非常に鮮やかな赤になる。鑑賞価値が高く、生け垣などに利用される。カナメモチとよく似ているが、カナメモチの葉柄には鋸歯の痕跡(茶色の点に見える)が残るが、レッドロビンには無いことで区別できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カナメモチ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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