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カノコユリ : ウィキペディア日本語版
カノコユリ

カノコユリ(鹿の子百合、学名:''Lilium speciosum'')ユリ科ユリ属多年草。別名、ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)。
==特徴==
九州(主に薩摩半島から長崎県沿岸)や四国(愛媛県や徳島県の山間部)、台湾北部、中国・江西省に自生しており、九州でもっとも自生密度が高いのが甑島列島である〔カノコユリ【鹿子百合】 佐世保市〕。花が美しいので、昔から観賞用に栽培もされている。和名は花弁鹿の子模様の斑点があることから。
江戸時代にはフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトがカノコユリの球根を日本から持ち出し、初めてヨーロッパで知られるようになった日本のユリとされる〔。明治時代には煮て乾かした球根が菓子原料として中国に輸出された〔日本民俗学会編『離島生活の研究』国書刊行会、1975年、832頁〕〔。大正時代には球根がアメリカに輸出され、クリスマス復活祭用の生花に用いられた〔日本地理風俗大系編集委員会『日本地理風俗大系 12 九州地方(下)』誠文堂新光社、1960年、224頁〕〔。戦後には海外で観賞用花としての需要が高まり〔、高度成長期には良質なユリを生み出すための品種改良が行なわれたが、1970年代以降には海外での需要が減少した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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