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カピターニ・ロマーニ級軽巡洋艦 : ウィキペディア日本語版
カピターニ・ロマーニ級軽巡洋艦[かぴたーにろまーにきゅうけいじゅんようかん]

カピターニ・ロマーニ級軽巡洋艦Incrociatore leggero classe Capitani Romani)とは、イタリア海軍軽巡洋艦の艦級である。本級はイタリア海軍が第二次世界大戦中に最後に竣工させた軽巡洋艦である。。本級の各艦は古代ローマ軍の隊長クラスの軍人の名にちなんで命名されたことから、「カピターニ・ロマーニ」級と称された。設計は造船官ウンベルト・プリエーゼとイナッツァオ・アルファーノ〔イタリア巡洋艦史(海人社), p. 110〕。
== 概要 ==

本級はフランス海軍が整備し続ける大型駆逐艦に対抗して建造されたクラスである。イタリア海軍が大戦前から整備していたコンドッティエリ型軽巡洋艦〔アルベルト・ディ・ジュッサーノ級軽巡洋艦を参照。〕はフランスの軽巡洋艦に対抗するために代を重ねるごとに大型化し、前級の「ルイジ・ディ・サヴォイア・デュカ・デグリ・アブルッチ級」では基準排水量9,440トンという前大戦時の装甲巡洋艦並の大きさに達するに至った。
大型化した船体は建造費の高騰と建造時間の浪費に繋がり、更には既存の駆逐艦との随伴能力も危ぶまれた。そのため、新しく建造される軽巡洋艦は小型軽巡洋艦として設計をし直すことされた。そして、高速性能確保と建造費の抑制のために装甲を省き、船体を小型化した艦として研究される事になった。タイプシップはソ連海軍から建造依頼された「タシュケント型」大型駆逐艦に採った。当初の計画では副武装として6.5cm(64口径)高角砲6門と水上機1機を搭載し、軽度な防御を船体に施した軽巡洋艦として要求されていたが、船型が小型であったために防御はカットし、高角砲は諦めて3.7cm機関砲を搭載するに改められて建造された。戦時中に12隻が計画・建造されて多くが建造中止となり就役したのは3隻だった〔イタリア巡洋艦史(海人社), p. 110〕本級のうち2隻は賠償艦としてフランスに引き渡されてシャトールノー級軽巡洋艦「シャトールノー(旧アッティオ・レゴロ)」と「ギシャン(旧スキピオーネ・アフリカーノ)」となった。〔2010年1月増刊号 近代巡洋艦史(海人社), p. 188〕。
このうち「ポンペオ・マーノ」は戦後の1950年にいったん除籍したのち、近代化改装を受けて「サン・ジョルジョ(2代)」と改名されて再就役された。これに伴い、1956年に「ジュリオ・ジェニマニコ」が対潜警備艦に改装されたサン・ジョルジョの同型艦として「サン・マルコ(2代)」と改名して完成した。〔1986年8月増刊号 第2次大戦のイタリア巡洋艦史(海人社), p. 36~37〕この2隻はと呼ばれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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