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トウガラシ(唐辛子、蕃椒〔木村修次・黒澤弘光『大修館現代漢和辞典』大修館出版、1996年12月10日発行(992ページ)〕、学名:''Capsicum annuum'')は、ナス科トウガラシ属の多年草または低木(日本など温帯では一年草)。また、その果実のこと。メキシコ原産(アンデス地方という説もある)。果実は香辛料または野菜として食用にされる。 「トウガラシ」は「唐」から伝わった「辛子」の意味である。ただし、「唐」はばくぜんと「外国」を指す言葉で、中国経由というわけではない。詳細な伝来史、香辛料としての異名については唐辛子を参照。 広義にはトウガラシ属をトウガラシと総称することがあるが、ここでは主に ''C. annuum'' 1種について述べる。 == 特徴 == 草丈は40 - 60cm。茎は多数に枝分かれする。葉は互生。柄が長く卵状披針形。7 - 9月ごろ白い花を付ける。花の後に上向きに緑色で内部に空洞のある細長い5cmほどの実がなる。果実は熟すると赤くなる。品種によっては丸みを帯びたものや短いもの、色づくと黄色や紫色になるものもある。 辛味成分カプサイシンは種子の付く胎座に最も多く含まれる〔トウガラシで一番辛い箇所 所さんの目がテン!番組HP〕。トウガラシは胎座でカプサイシンを作り出している。トウガラシの種子にはカプサイシンがほとんど含まれていないため、種子だけを食べるとまったく辛味を感じない。カプサイシンは果皮にも含まれるが、胎座ほど多くない。 ししとうなどの甘い品種は辛い品種と交配が可能である。甘い品種の雌しべに辛い品種の花粉を交配してできた実は(胎座は甘い品種なので)甘いが、この種子から育った実の胎座は辛くなることがある。従って、辛い品種と甘い品種を植えるときはなるべく距離を置くように注意することが必要である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トウガラシ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Capsicum annuum 」があります。 スポンサード リンク
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