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カメノコハムシ亜科 : ウィキペディア日本語版
カメノコハムシ亜科[かめのこはむしあか]

カメノコハムシあるいはジンガサハムシと呼ばれるのは、特殊な形をしたハムシ科昆虫の一群である。どちらの名も、それぞれ特定の昆虫の和名としても使われているが、それらはカメノコハムシ亜科にまとめられてきた。

== 特徴 ==
ハムシ科の昆虫は、主に植物の葉を食べるためにその名があり、形態についてはさほどはっきりした特徴がないものが多い。しかし、ジンガサハムシカメノコハムシ、それにそれらによく似た一群の昆虫は、外見的に非常にはっきりした特徴を持っていて、それ以外のあらゆる甲虫類からたやすく区別できる。そのためそれらはカメノコハムシ亜科 Cassidinae としてまとめられてきた。ただし現在ではこの亜科は認められていない。単系統でないとの判断が出たことで分割され、トゲハムシ亜科の下に置かれ、主な部分はカメノコハムシ連Cassidiniとして位置づけられている。
基本的には標準的なハムシの形とは大差ない。背中側からは前胸と二枚の前翅が見え、前翅は胸部から腹部全体を覆っている。また本体の形は円形に近い楕円形から楕円形であり、やや扁平だが背面はそれなりの盛り上がりがあり、腹面は扁平に近い。ただ、頭部はやや特殊で、普通のハムシ類とは異なり、頭頂部が突き出るように発達して口器が下に回る。その点でトゲハムシ亜科と共通する。
変わっているのはその外側の部分である。前胸と前翅が背面全体をなすわけだが、その縁にあたる部分が薄板状にのびている。それぞれの背面が腹面側に伸びたもっとも下の部分から、水平方向に伸び、全体として昆虫本体を包む円か楕円の輪郭を持つ平板となる。このため頭部は前胸部の伸長部分の下に覆われて直接は見えない。
前胸の延長と前翅の外縁部とは繋がるわけではないが、止まっている状態では互いにきれいな面で接して、全体で一枚の薄板を構成する。そのため、虫全体の形は、薄い円盤の中央に盛り上がった本体がはまり込んだ、という形になる。ちょうどつばが水平に広がった帽子のようなもので、ジンガサハムシの名は、これをいわゆる陣笠の形に見立てたものである。ただし外縁部がさほど発達しない種もあり、その場合は背面が丸くて腹面が扁平なだけの虫に見える。
色は種によっても様々だが、胴体部分はそれなりの色をしており、斑紋があったりするものもあり、一部のものは金属光沢があって美しいが、小型の昆虫なのでそれほど目立たない。ただし、前胸部と前翅の外縁部は背面と同系色でありながら多少とも透明な場合が多い。また、前翅の外縁部にはその前端部分と後方斜め後ろ向きに濃色の帯が出るものがあり、それらではその部分がやや盛り上がる、真上から見ると四足動物の前足と後ろ足のようにも見える。種によってはそのうち前か後ろだけがあるものもある。
なお、このような形にどういった意味、効果があるかの判断は難しい。一説には葉の表面に密着することで敵からの攻撃を受けにくくするというが、実際に捕まえようとするとむしろ瞬時に落下して擬死に入ることが多いようである。またよく飛ぶことも出来、飛行の邪魔にはならないようである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カメノコハムシ亜科」の詳細全文を読む



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