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カヤネズミ : ウィキペディア日本語版
カヤネズミ

カヤネズミ(萱鼠、茅鼠、''Micromys minutus'' )は、ネズミ目(齧歯目)ネズミ科カヤネズミ属に属する小型のネズミ類の1種である。種小名 ''minutus'' は「小さい」の意。頭胴長 54~79mm、尾長 47~91mm、体重 7~14gの日本では一番小さなネズミである。青森県秋田県岩手県などの東北地方南西諸島においてはまだ発見されていない。それ以外の地域では少しずつ発見の報告があり、東京都町田市など比較的都心に近い場所での発見例も多い。ススキノ原が回復した東京都谷戸沢廃棄物広域処分場でも確認され学術報告されている。背中はオレンジ色、腹部は真っ白といった色をしている。
==生態==

主に休耕田や河川敷などの、背丈の高い草原に暮らしている。ススキオギチガヤなどイネ科の葉を利用し、地表から約1mの高さに直径10cmほどの小さな球形の巣を作る。葉を利用して巣を作ることで、周りの植物と同じ色となって同化することができる。この巣において出産や育児、休憩を取っている。
主にオヒシバエノコログサなどイネ科植物の種子や、バッタやイナゴなどの昆虫を食べて暮らしている。ただ、食物が不足すると自分の子どもを食べてしまう事もある。おとなしい生物でドブネズミのように人家に上がりこんだり、イネを食い荒らしたりすることはしない。
寿命は1〜2年程度である。
かつては農村周辺に家畜の餌、屋根材料などの目的で利用するための茅場、あるいは家畜の放牧地などがあり、そのような草原に多数生息していた。近年、それらの場所が利用されなくなり、遷移が進んで雑木林化したり、逆に開発されて消失したため、非常にその数を減らし、地域によっては絶滅寸前にまで追い込まれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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