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カヤラン : ウィキペディア日本語版
カヤラン

カヤランは小型の着生植物である。細長い葉をもち、ぶら下がるように生育する。
== 特徴 ==
カヤラン(''Sarcochilus japonicus'' (Reichb. fil.) Miq.)は、単子葉植物ラン科カヤラン属多年草で、小柄な着生植物である。樹木の幹や枝から垂れ下がるように生育し、気根で付着する。
植物体はやや細長い茎からなり、ほとんど枝分かれしない。茎にはやや接近して多数の葉をつけ、下向きに伸びる。茎の基部側には落葉後の葉柄が重なり合う。茎の中程より基部側では葉の隙間から長い根が出て上向きに伸び、樹皮に張り付く。
は細い楕円形で偏平だがやや二つ折りになり、基部で半分捩れて茎の背面側に葉の表を向ける。長さは2-4cm、幅は4-6mm程度、深緑色で時に紫がかり、表面にはややつやがない。
花は春から初夏に咲く。茎の先端から少し根元側の葉の付け根から細長い花茎が出て、その先端が多少枝分かれしてそれぞれの先に花がつく。花は丸っこくて黄色、唇弁には赤い縞模様がある。残り五弁はほぼ同型、先端はやや抱えるように内に曲がる。なお、花茎は葉の並んだ平面の裏側に、それと平行するように伸びて花は葉先から少し顔を出す。
果実は細長くなって大きく、長さが3cm程になる。
名前の由来は榧蘭で、細長い葉の並んでいる様子がカヤに似るためと言われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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