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カラオケ店 : ウィキペディア日本語版
カラオケボックス
カラオケボックスは、独立性の高い空間で仲間内だけでのカラオケが楽しめるようにしてある娯楽施設である。
カラオケ機器(通常は通信カラオケ)を中心にしてテーブルとソファなどが配置されただけのシンプルな個室(定員数人から50人程度まである)を多数用意して営業している。大音響で歌うことから、防音性が高くされている。
また、日本発の文化として、東アジアではカラオケボックスやそれに準ずる物が存在しており、
* カラオケボックス(日本・香港
* ノレバン(노래방/노래房/Noraebang/Noraepang、「歌部屋」の意、韓国
* カラオケ(KTV/Karaoke TV/卡拉OK TV、中国台湾マレーシアシンガポールインドネシア
* ビデオケ(Videoke、フィリピン
* 画面伴奏音楽室(화면반주음악실/畫面伴奏音樂室/Hwamyeon banju eumaksil/Hwamyŏn panchu ŭmaksil、朝鮮民主主義人民共和国
のような名称で各地に存在している。
== 概説 ==
カラオケ発祥当時の1970年代は、カラオケはスナックなど飲食店で来店客へのサービスとして設置されているものだった。しかし、カラオケ自体の人気が上昇するとともに、ファミリー層やシルバー層を中心に飲酒とは関係なくカラオケを楽しみたい、練習をしたいという需要も高まってきた。そして、技術的には1980年代になりLDチェンジャーが登場したことで選曲の際に店員が必要なくなり、カラオケボックスの可能性に道が開けることとなった。
当時、国鉄が民営化(国鉄分割民営化1987年)を目指す中で貨物輸送手法の改革を行うとか、海上輸送・荷役に関わるコンテナの形状の国際共通化などの流通の変革があった時期で、中古貨車の車体(倉庫に用いる様に解体せず有姿で流通していた)や規格外形状のコンテナなどが市場に多く流通していた。第一号店はこのような貨物用のコンテナボックスを改造したものを設置したものであった。1990年代以降、市街地のビルの全部または一部のフロアを多くの個室に仕切ったものが主流となり、新曲が早く歌える通信カラオケの登場もあって高校生などの若年層から年配層まで幅広い世代で利用するようになる。密室性・防音性が高くなっているという特徴は変わらない。
この特徴は周りを気にせず思い切り歌ったり仲間内で騒げるという自由を生んでいる。反面、こうした密室性から未成年者の不純異性交遊など性犯罪の舞台ともなり得るという問題を併せ持っている。実際日本国外ではカラオケボックス(KTV)の中にキャバクラセクシーパブ等に似た風俗店に近い営業形態の店が多く含まれており、売春の温床となっているとして警察の取締対象となることも少なくない〔禁!お持ち帰り、売春店を公安が徹底監視 - 日刊スポーツ・2008年8月7日〕〔上海市、売春などに関係するKTV娯楽施設の一斉取り締まり - エクスプロア上海・2010年8月21日〕。その対策として、日本国内では多くのカラオケボックスにおいてドアや通路側の壁に大型のガラス窓が設置されており、室内から通路を行き来する人が見えるのはもちろん外からも容易に覗き込むことができる。このため防音性こそ維持されてはいるが、完全に外の視線が遮断されているわけではない。また廊下や室内に防犯カメラが設置されていることもある。但し最近では各カラオケメーカーとも動画撮影のためのカメラが用意されており、室内にカメラが設置してあっても防犯カメラではないことがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カラオケボックス」の詳細全文を読む



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