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カラスタケ : ウィキペディア日本語版
カラスタケ

カラスタケ(''Polyozellus multiplex'')は、担子菌門ハラタケ綱イボタケ目に属し、イボタケ科のカラスタケ属に分類されるキノコの一種である。カラスタケ属は本種のみを含む単型属である。
== 形態 ==
子実体は根元から何度も繰り返し枝を分かち、各枝の先にへら形から扇形あるいはイチョウ形のかさを着け、全体としてマイタケ状またはハボタン状をなし、高さ10-20 cm、径10-30 cm、かさの表面は濃い藍黒色でほとんど平滑、下面は灰白色で粉状を呈し、放射状の低いしわひだ(柄に長く垂生する)を生じ、かさと柄との境界は不明瞭。肉は生育時には柔らかい肉質であるが乾くともろい炭質となり、ヒジキに似た強いにおいがあり、水酸化カリウムの水溶液で黒変する〔Smith, A. H., and E. E. Morse, 1947. The genus Cantharellus in the Western United States. Mycologia 39: 497-543. 〕。胞子紋は白色を呈し〔Underwood, L. M., 1899.A new ''Cantharellus'' from Maine. Bull. Torrey Bot. Club 26: 254-255. 〕〔Bigelow, H.E., 1978. The cantharelloid fungi of New England and adjacent areas. Mycologia 70: 707-756. 〕〔今関六也・本郷次雄・椿啓介、1970.標準原色図鑑全集14 菌類(きのこ・かび).保育社、東京.ISBN 978-4-586-32014-1〕、胞子は類球形で細かく不規則ないぼを帯び、無色で大きさ4-6×4-6μm〔今関六也・本郷次雄、1989.原色日本新菌類図鑑 (II).保育社、大阪.ISBN 4-586-30076-0.〕、水酸化カリウム水溶液中では暗緑色を帯び〔、担子器は4個の胞子を着け、シスチジアはない〔〔Shope, P.F., 1938. Further notes on ''Cantharellus multiplex''. Mycologia 30: 372-374. 〕。肉の菌糸はゼラチン化せず、外面に暗青色の色素を沈着し〔、担子器の基部〔や肉を構成する菌糸の隔壁部〔p. 255. 北國新聞社出版局、金沢市.〕にはクランプを備えている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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