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カラスノゴマ ''Corchoropsis crenata'' Sieb. et Zucc. は、黄色い花を付ける1年草。花の中央から仮雄蕊が特別に長く突き出しているのが目立つ。 現在のAPG分類体系ではアオイ科に分類される。従来の分類ではシナノキ科若しくはアオギリ科に分類されていた。 == 特徴 == 直立する1年生草本〔以下、主として佐竹他(1982),p.239〕。茎の断面は丸く、直立に伸びて高さ30-60cmになる。葉は卵形で先端は少し尖り、基部は丸いか裁ち切ったような形で、縁には先の尖らない鋸歯が並ぶ。葉身は長さ2-7cm、幅2-4cmで葉柄は長さ1-2cm。葉身の表と裏の両側に星状毛がある〔北村・村田(1961),p.70〕。 花期は8-9月。葉腋から1つずつ黄色い花を付ける。花柄は長さ1-2cmで、萼片は長さ6-8mmで線状披針形、先端は尖っており、外側に星状毛がある。花弁と萼片はいずれも5個。萼片は開花時には完全に反り返る。花弁は倒卵形で長さ7-10mm。花の真ん中から5本の長い突出物があるが、これは仮雄蕊であり、長さ7-9mmあって先端は曲がる。雄蕊は仮雄蕊のずっと短くてその基部にあり、数は10で、その間に仮雄蕊が挟まっている〔牧野(1961),p.384〕。この花は俯きに咲く〔朝日新聞社(1978)p.835〕。 果実は蒴果で長さ2.5-3.5cm、幅3mmで少し曲がっており、表面は星状毛に覆われる。果実は3片に裂開し、裂開するとジグザグ状に曲がった中心の軸が見える〔牧野(1961),p.384〕。種子は卵形で3mmに満たず、横向きに隆起腺がある。 和名は蒴果の形が角状の円筒形で、ゴマのそれに似ることによるとも〔堀田(1997),p.122〕、種子がゴマのようであるから〔牧野(1961),p.384〕とも。 File:Corchoropsis crenata karasunogoma01.jpg|全体の姿 File:Corchoropsis crenata karasunogoma03.jpg|花の拡大 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カラスノゴマ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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