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カルシウム拮抗剤 : ウィキペディア日本語版
カルシウム拮抗剤[かるしうむきっこうざい]
カルシウム拮抗剤(カルシウムきっこうざい、, CCB)とは、血管平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を拮抗(阻害)し、血管拡張作用を示す薬剤のこと。適用症例として主に高血圧狭心症があげられる。
== 概要 ==
カルシウム拮抗剤は、カルシウムを拮抗させる薬剤ではなく細胞膜上のカルシウムチャネルに結合し、細胞内へのカルシウムイオン流入を阻害する薬剤である。「カルシウム拮抗剤」という名称は本来適当でなく「カルシウムチャネル拮抗剤」「カルシウムイオン流入抑制薬」とするべきものであるが、日本においては「カルシウム拮抗剤」の名称が一般的となっている(開発当時は作用機序がわからず、Caイオンによる血管心筋収縮を用量依存的に抑制し、見掛け上はカルシウムに拮抗した作用であったため「カルシウム拮抗薬」と記載された)。ただ、この一般的な名称のために一部でカルシウムの吸収が阻害される薬剤であるとの誤解がある。
カルシウム拮抗剤は構造上大きく3つに分類される。血管選択性の高いジヒドロピリジン系は、主に高血圧に用いられ高血圧治療の第一選択薬とされ幅広い患者に使用されている。ベンゾチアゼピン系は血管拡張作用は緩徐で比較的弱いが、心拍数抑制作用があり、更にはスパズム抑制作用が強いことから狭心症の第一選択使用され。フェニルアルキルアミン系には刺激生成・伝導系(洞結節房室結節)の抑制作用が高いことからPSVT(発作性上室性頻拍)や心房細動などの頻脈不整脈に使用されることが多い。なお、催奇形性の可能性が報告されており、妊婦・妊娠の可能性のある患者には禁忌である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カルシウム拮抗剤」の詳細全文を読む



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