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カルシニューリン カルシニューリン(Calcineurin:CN)は細胞内シグナル伝達に関与するプロテインホスファターゼの一種。高等動物から酵母までの生物の全ての細胞にあるが、特に高等動物では一部の免疫抑制剤の標的であることが明らかにされている。初め脳から発見され、カルシウムにより調節されて神経細胞で機能することから命名された〔Klee CB, Crouch TH, Krinks MH. (1979) "Calcineurin: a calcium- and calmodulin-binding protein of the nervous system". Proc Natl Acad Sci USA 76(12):6270-3.〕。その後、一部の免疫抑制剤により阻害されることが明らかにされ〔Liu J, Farmer JD Jr, et al. (1991) "Calcineurin is a common target of cyclophilin-cyclosporin A and FKBP-FK506 complexes". Cell 66(4):807-15.〕、これをきっかけに免疫系で重要な役割を果たすことが知られた。
==構造と機能== 触媒サブユニットとカルシウム結合(調節)サブユニットからなる。さらにカルモジュリンが結合しこれによる調節も受ける。調節サブユニットにカルシウムが結合すると、カルモジュリン(これもカルシウムにより活性化される)とが結合し、触媒サブユニットが活性化される。すると他のタンパク質を脱リン酸化し、これによりシグナル伝達に関与する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カルシニューリン」の詳細全文を読む
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