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カルディアルカエウム・スプテラーネウム : ウィキペディア日本語版
カルディアルカエウム・スプテッラーネウム

カルディアルカエウム・スプテッラーネウム(''Candidatus'' ‘Caldiarchaeum subterraneum’)は、2010年に報告された未記載の好熱古細菌である。メタゲノム解析のみがなされており、形態等の詳細は不明。地下320mの金鉱より発見された。
メタゲノム解析から判明した特徴が既知の古細菌門と異なることから、新門Aigarchaeotaが提唱されている。系統解析、遺伝子構成などは比較的タウムアーキオータに近く、タウムアーキオータに含むとする見解や、真核生物の起源とも想定されるTACK系統(エオサイト)に属す説もある。168万0938塩基対の環状ゲノムを有し、計1777箇所のORFが見出されている。水素または一酸化炭素を、酸素あるいは硝酸,亜硝酸塩で酸化して独立栄養的に増殖していると予想されている。
特筆すべきこととして、ユビキチン-プロテアソームシステムに必要な遺伝子が発見されたことが挙げられる〔ユビキチン(Ub)、ユビキチン活性化酵素(E1)、ユビキチン結合酵素(E2)及びユビキチンリガーゼ(E3)のオペロンを持つ。プロテアソーム自体は他の古細菌にも存在するが、ユビキチンの発見はこれまでなかった〕。ユビキチンシステムはこれまで真核生物特有と考えられていたが、この発見は真核生物型蛋白質修飾系の起源の通説を覆す可能性がある。
未培養のため未記載だが、二名法による名称として暫定的に‘Caldiarchaeum subterraneum’と呼ばれている。属名は「暖+古細菌」でcaldiarchaeumカルディアルカエウム、種形容語は「地下の」を意味するラテン語subterraneusスプテッラーネウスの中性形である。
== 参考文献 ==

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抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カルディアルカエウム・スプテッラーネウム」の詳細全文を読む



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