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謝肉祭(しゃにくさい、カーニバル)は、もともとカトリックなど西方教会の文化圏で見られる通俗的な節期で、四旬節の前に行われる。仮装したパレードが行なわれたり、菓子を投げる行事などが行なわれてきたことから、現代では宗教的な背景のない単なる祝祭をもカーニバルと称することが少なくない。 == 名称と起源 == 謝肉祭は、各国で次のように呼ばれる。 * 英語ではカーニヴァル(Carnival) * ドイツ語ではカーネヴァル(Karneval)、ファシング(Fasching)、ファストナハト(Fastnacht) * スペイン語ではカルナバル(carnaval) * イタリア語ではカルネヴァーレ(carnevale) * フランス語ではカルナヴァル(carnaval) * ポルトガル語ではカルナヴァウ(carnaval) * ハンガリー語ではファルシャング(farsang) * ポーランド語ではカルナヴァウ(Karnawał) * アイスランド語ではキョトクエズユハウティド(kjötkveðjuhátíð) 日本語でも「カーニバル」が使われることはあるが、多くは謝肉祭ではなく華やかなパレードの方のみを指して用いる。 カーニバルの語源は、俗ラテン語carnem(肉を)levare(取り除く)に由来する。元々は四旬節が始まる灰の水曜日の前夜に開かれた、肉に別れを告げる宴のことを指した。〔Manlio Cortelazzo e Paolo Zolli : "Dizionario etimologico della lingua italiana 1/A-C", Zanichelli, 1998, p.208〕ドイツ語のファストナハトなどもここに由来し、「断食の前夜」の意で、四旬節の断食(大斎)の前に行われる祭りであることを意味する。〔Oswald A.Erich & Richard Beitl : "Woerterbuch der Deutschen Volkskunde" 43.Aufl. Stuttgart 1974. "Fasnacht"の記事、p.201〕 別の説には、謝肉祭は古いゲルマン人の春の到来を喜ぶ祭りに由来し、キリスト教の中に入って、一週間教会の内外で羽目を外した祝祭を繰り返し、その最後に自分たちの狼藉ぶりの責任を大きな藁人形に転嫁して、それを火あぶりにして祭りは閉幕するというのがその原初的なかたちであったという。〔Wilhelm Kutter : "Schwaebisch alemannische Fasnacht" Salzburg 1976, p.8-19〕カーニバルの語源は、この農耕祭で船を仮装した山車''carrus navalis''(車・船の意)を由来とする説もあるが、断食の前という意味の方が古いという研究者もいる。 長さは地域により異なるが、多くは1週間である。最終日はほとんどの場合火曜日(灰の水曜日の前日)であり、一部の地域では、この火曜日をマルディグラ(肥沃な火曜日)、シュロブ・チューズデー(告悔火曜日)、パンケーキ・デイなどといい、パンケーキを食べる習慣がある。これは、四旬節に入る前に卵を残さないために生じた習慣でもある。シュロブ・チューズデーの名は、かつて謝肉祭最終日すなわち灰の水曜日前日に、みなが告悔を行う習慣があったことに由来する。 現在はその起源である宗教的な姿を留めず単なる年中行事や観光行事になっている地域も多い。とくに、リオデジャネイロのカーニバル(リオのカーニバル)におけるサンバ・パレードからの連想で、ロンドンのノッティング・ヒル・カーニバルのように、四旬節とは全くことなる時期に開催される単なるサンバ・パレードをカーニバルと称することも少なくない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「謝肉祭」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Carnival 」があります。 スポンサード リンク
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