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『カルメン』(''Carmen'')は、ジョルジュ・ビゼーが作曲したフランス語によるオペラである。 == 概説 == オペラ『カルメン』は、プロスペル・メリメの小説『カルメン』を基にしたもので、アンリ・メイヤックとリュドヴィク・アレヴィがリブレットを作った。音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれている。全4幕。 1875年3月3日、パリのオペラ=コミック座で初演されたが不評であった。ビゼーは初演から間もなく死去するが、その後エルネスト・ギローにより台詞をレチタティーヴォに改作されて上演され、人気を博すようになった。フランス歌劇の代表作として世界的に人気がある。 リブレットはフランス語で書かれているが、物語の舞台はスペインである。そのため日本では役名Joséをスペイン語読みでホセと書きあらわすが、実際はフランス語読みでジョゼと発音して歌われる。音楽もハバネラやセギディーリャなどスペインの民族音楽を取り入れて作曲されている。 近年ではオペラ・コミック様式に復元した原典版である「アルコア版」による上演も行われる。現行の主要な版は原典版のほか、オペラコミック版、グランド・オペラ版、メトロポリタン歌劇場版がある。ギロー版はフランス語ネイティブ以外のキャストでも台詞に訛りが付くのを避けられることもあり現在でも使用されている。更に、オスカー・ハマースタイン2世の手により舞台を第二次世界大戦中のアメリカ南部に、登場人物を全て黒人に変え、使用楽器や曲順にも変更を加えてミュージカル『カルメン・ジョーンズ』として改作されたハマースタイン版なども存在する。 日本でも浅草オペラの演目として上演されていたが、戦後は藤原歌劇団によって数多く上演され、二期会でも川崎静子が大きな当たり役とし、今なお日本国内で最もポピュラーなオペラ作品として親しまれている。世界的にも一、二を争う人気のオペラであり、特に親しみやすいメロディが豊富なことが特徴で、これほどひんぱんにオーケストラ用の組曲がコンサートや録音で演奏されるオペラは他にはない(強いて言えば組曲ではないが接続曲ワルツの人気が高い「ばらの騎士」か、独自抜粋がしばしば行われるヴァーグナー作品ぐらいであろう)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カルメン (オペラ)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Carmen 」があります。 スポンサード リンク
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