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カロ・カン・ディフェンス (Caro-Kann Defence) は、チェスのオープニングの1つ。カロとカンという2人の人物からオープニング名が名づけられた〔『定跡と戦い方』、87頁。〕。右図はその基本形である〔『定跡と戦い方』、86頁。〕。基本形までの手順は1.e4 c6である〔。 == メイン・ライン == 2.d4 d5 3.Nc3 de 4.Nxe4 Bf5 5.Ng3 Bg6 6.h4 h6 7.Nf3 Nd7 8.h5 Bh7 9.Bd3 Bxd3 10.Qxd3 Qc7 11.Bd2 e6 12.Qe2 Ngf6 13.0-0-0 0-0-0 14.Ne5 Nxe5 15.de Nd5〔『定跡と戦い方』、87-89頁。〕 白の2手目では他に2.c4や2.Nc3がある〔『やさしい実戦集』、84頁。〕。2.d3と指すとキングズ・インディアン・アタックに変化する〔。 白の3手目では他に3.e5〔『定跡と戦い方』、88頁。〕や3.ed〔がある。3.e5と指すと3.… Bf5 4.Bd3 Bxd3 5.Qxd3 e6 6.Nc3 Qb6と進行する〔。この変化の途中で3.… c5なら4.c3でフレンチ・ディフェンスに変化する〔『定跡と戦い方』、90頁。〕。3.edとすると後述するパーノフ・ボトヴィニク・アタックとなる〔。 黒の3手目では他に3.… g6とフィアンケットする手もある〔。 黒の4手目では他に4.… Nd7や4.… Nf6と指す手もある〔『やさしい実戦集』、85頁。〕。4.… Nd7と指した場合の白の5手目は5.Bc4や5.Nf3が普通の手だが〔『やさしい実戦集』、86頁。〕、5.Qe2!?と指した場合5.… Ndf6や5.… e6と指さずに5.… Ngf6??と指すと6.Nd6#と指されチェックメイト〔。4.… Nf6と指した場合は5.Nxf6+ gf 6.c3 Bf5 7.Ne2 h5 8.h4 Nd7 9.Ng3 Bg4と進行する〔。1971年に指されたポーラ対ブロンシュテイン戦では4.… Nf6 5.Nxf6+ gf 6.Bc4 Bf5と進行し〔、黒のブロンシュテインが20手で勝った〔。ただこの変化でも4.… Nf6 5.Qe2!? Nbd7??と指すと6.Nd6#でチェックメイト〔。 黒の5手目で5.… Nf6?!と指すのは6.Nxf5 Qa5+ 7.Bd2 Qxf5と進行しクイーンが動きすぎて他の駒の展開が遅れる〔『定跡と戦い方』、88-89頁。〕。 白の6手目と7手目は手順前後することがある〔。 黒の7手目では7.… Nf6と指す手もある〔。以下8.h5 Bh7 9.Bd3 Bxd3 10.Qxd3 Nbd7 11.Be3 Qc7 12.0-0-0 0-0-0と進行する〔。なお7.… e6 8.Ne5 Qf6??と指すと〔『定跡と戦い方』、89頁。〕、9.Bg5!でクイーンかルークが取られる〔。例えば9.Bg5!に対して9.… hgなら10.hg Qd8 11.Rxh8〔。 白の8手目では8.Bd3とする手もある〔。 白の10手目で10.cdと指すとダブル・ポーンが出来てセンターが弱くなる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カロ・カン・ディフェンス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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