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カワサキ・Z1000MarkII : ウィキペディア日本語版 | カワサキ・Z1000MKII[ぜっとせんまーくつー]
カワサキ・Z1000MKII(ゼットせんマークツー〈北米仕様はKZ1000MKII〉)とは、川崎重工業が1978年から1980年にかけて製造販売していた総排気量1015 ccのオートバイである。 == 概要 == 1972年の発売以来4年続いた Z1/Z900 はZ900-A4(1976年モデル)では環境対策化され、Z1000-A1(1977年モデル)では排気量も1リッターに拡大された。しかしエンジン出力にさしたる向上がないなどの理由により販売成績は伸び悩んだ。一方、Z1000の特別仕様として1977年に発売した Z1-R は種々の問題を抱えながらも高出力エンジンと直線基調のスタイルが好評で、高価格にもかかわらず販売台数を伸ばした。これを受けて標準仕様であるZ1000 も1978年のモデルチェンジ(1979年モデル)に際して直線を基調としたスタイルに一新され、名称もZ1000MKII と変更された。特別仕様である Z1-R に対して、旗艦(Z1300も同年発売されたが、これはツアラー指向モデルであり、カワサキが主戦場となるクラスであると考えていた“ZAPPER”とは呼び難かった)としてのボリューム感も残したデザインは歓迎され、エンジン出力も93psとなったことで、前年より続々投入された競合他社製1リッタークラスに対しても、動力性能的にはかろうじて競合しうるモデルとなった。 Z1000MKII は2年間販売されたが、モデル末期には性能向上の著しい競合他社の後塵を拝する機会が再び増えることとなった。これに対抗するには、当時のフレームやエンジンのままでは軽量化や出力アップの余地がもはやないとの判断により、1980年のモデルチェンジ(1981年モデル)のZ1000-J1/Z1100GP-B1ではフレームの新製および徹底したエンジンの改良を行いZ系からJ系バトンタッチされることとなった。この1980年のモデルチェンジは、1リッタークラスのカワサキZシリーズ史のなかでも一つの節目となるものであり、その後の高性能化の起点となった。
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