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クジラウオ目[くじらうおめ]
クジラウオ目(Stephanoberyciformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。カンムリキンメダイ目とも呼ばれる〔『日本の海水魚』 pp.154-155〕。9科28属で構成され、カブトウオやクジラウオなど深海魚を中心に75種が含まれる〔。 == 概要 == クジラウオ目はカンムリキンメダイ上科とクジラウオ上科の2上科で構成されるが、かつて両者はキンメダイ目の一部として含められたり〔『Fishes of the World Second Edition』 pp.232-240〕、カンムリキンメダイ目 Stephanoberyciformes、(旧)クジラウオ目 Cetomimiformes と呼ばれる独立の目を形成したりするなど、分類学上の位置付けは不安定であった。両目が現在の Stephanoberyciformes として統合された後〔『Fishes of the World Third Edition』 pp.279-284〕、和名にクジラウオ目あるいはカンムリキンメダイ目のいずれを当てるかは見解が分かれている。本来「Stephanoberyciformes」という名称はカンムリキンメダイの仲間に与えられたものだが、本稿では上野・坂本(2005)〔『新版 魚の分類の図鑑』 pp.98-99〕および岩井(2005)〔『魚学入門』 p.38〕の見解に基づき、「クジラウオ目」を現行の目名として扱う〔目と科の和名が一致しない例としては、他にテンジクザメ目・カダヤシ目などがある。〕。 クジラウオ目の魚類はすべて海水魚で、ほとんどが水深200m以深の深海、特に水深1,000-3,000mの漸深層に分布するものが多い。海底から離れた中層を漂って生活し、漸深層における遊泳性深海魚としてはチョウチンアンコウの仲間と並んで支配的な存在となっている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クジラウオ目」の詳細全文を読む
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