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姜碩煕[かん そっき]


姜 碩煕(カン・ソッキ、カン・ソキ、カン・ソクヒ、1934年10月22日-)は、大韓民国現代音楽作曲家
== 経歴 ==
1960年ソウル大学校音楽大学作曲科卒業後、1970年よりドイツへ留学し、韓国に対する政治的な配慮から非公式に尹伊桑に師事。12年の滞在の後に帰国。韓国初の電子音楽を作曲、パン・ミュージック・フェスティバルの創設、アジア人初のISCM副会長就任など韓国現代音楽界のパイオニア的な存在となる。
1970-1980年代にはドイツを中心に創作活動を展開、この時期にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から作品を出版。「音楽にとって最も重要なのは構造である」と明言した通り、システマティックな素材操作に重点が置かれている。この方法論は電子音楽の作曲でも変わらなかった。1982年に韓国へ帰国。
ソウルオリンピックと前後して魅力的な音色感に溢れた傑作を次々と発表。ピアノとオーケストラのための協奏曲(1996-97年)、チェロ協奏曲「ベルリン」(2002年)、管弦楽のための協奏曲「鎖の反動」(2004年)といったオーケストラ作品は韓国作曲界の最高峰に位置するとされる。近年はエレクトーン音楽の振興に熱心であり、歌劇「超越」(1993-94年)の日本初演はエレクトーンアンサンブル版で行われた。
1982年より2000年までソウル大学校で教鞭をとり、多くの弟子を輩出した。最も有名な弟子に陳銀淑がいる。2006年より、日本でも尚美学園大学にて定期的に特別授業を行っている。2004年には70歳の誕生日を祝うコンサートシリーズが世界中で行われた。70歳を超えても創作活動にいそしみ、韓国作曲界全体から最も慕われる重鎮である。2007年には3つ目の音楽劇「地球から金星天へ」がソウルで世界初演された。
また、近年は倍音関係を利用した微分音程の探求に熱心であり、和声によらない協和的な音響に高い関心を示している。しかしその構造主義的手法はその中でむしろますます円熟していると言える。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「姜碩煕」の詳細全文を読む



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