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カーテナ
カーテナ〔『クラウン・ジュエル』の表記。〕()とは、イギリス王家に代々伝わる聖剣の名称である。カータナ、クルタナ、コルタナ〔『シャルルマーニュ伝説』p.341, 344, 361, 370 などにみられる表記。〕、コルタン、クールタンなどと音写されることもある。この名称はアングロフランス語の curtein, 遡ればラテン語の curtus(短くされた、詰められた)に由来し、その名の通り切っ先が無い形状をしている。無先刀、無鋒剣などと訳されることもある〔『小学館ランダムハウス英和大辞典』など。〕。 慈悲の剣 (Sword of Mercy) とも呼ばれ、天界正義の剣 (Sword of Spiritual Justice), 俗界正義の剣 (Sword of Temporal Justice), 献納の宝剣 (Jewelled Sword of Offering), 国剣 (Great Sword of State) などとともに、連合王国の戴冠宝器(クラウンジュエル, :en:Crown Jewels of the United Kingdom)の一つに数えられている。ピューリタン革命で一度失われたが、チャールズ2世の代に作り直された。1953年にエリザベス2世の戴冠式で使用された。現在はロンドン塔の宝物館に展示されている。 トマス・ブルフィンチは、カーテナを中世フランス武勲詩に登場する英雄オジェ・ル・ダノワの剣とする伝承を紹介している。伝承中ではローランの剣デュランダルやシャルルマーニュの剣ジョワユーズと同じ材料、同じ製法で鍛えられたとされている〔『シャルルマーニュ伝説』p.314.〕。さらにそれ以前は、『トリスタンとイゾルデ』や『アーサー王物語』に登場する英雄トリスタンの剣であったとする伝承も存在する。オジェに与えられた際に、オジェに合わせて「短く詰められた」ため「カーテナ」と呼ばれるようになったという〔 Gardner, Edmund Garratt. ''Arthurian Legend in English Literature''. -- Temple Press, Letchworth, Hertfordshire. 1930. -- p. 172. Retrieved 6 December 2010.〕。 == 脚注 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カーテナ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Curtana 」があります。
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