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物理学では、ブラックホールのエントロピーを計算するために、カーディ公式(Cardy formula)が重要である。近年、この公式はBTZブラックホールのエントロピーの計算に現れるのみならず、AdS/CFT対応やホログラフィック原理の検証にも表れるようになっている。 は、この公式を発見し、(1+1)-次元の共形場理論(CFT)のエントロピーを次のように与えた。 : ここに ''c'' は中心電荷、''L''0 は全エネルギーと系の半径の積 ''ER'' で、''c''/24 のシフトはカシミール効果により引き起こされる。ここで、''c'' と ''L''0 は、この共形場理論のヴィラソロ代数を形成する。 は、この公式を任意次元である (''n'' + 1) 次元に拡張したので、この公式をカーディ・ヴァーリンデ公式(Cardy-Verlinde formula)とも呼ぶ。次の計量を持つを考える。 : ここに ''R'' は ''n'' 次元球面の半径である。この双対共形場理論はAdS空間の境界となっている。双対共形場理論のエントロピーは、この公式により次のように与えることができる。 : ここに、''Ec'' はカシミール効果で、''E'' は全エネルギーである。上の公式は、最大エントロピーを ''Ec'' = ''E'' のときに与える。 : これはまさしく、ベッケンシュタイン境界である。 ==関連項目== *BTZブラックホール *AdS/CFT対応 *ホログラフィック原理 *共形場理論 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カーディ公式」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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